企業研究(117) 4763 クリーク&リバー/新規事業会社で事業拡大でも主業が業績好調で過去最高益水準
こんばんは。企業研究は利益の源泉、もう少しペースを上げて頑張りましょうかね。
4763 クリーク&リバー社
クリエイティブ関連の人材派遣・制作請負が主業。医療など専門性が高い分野にも事業拡大。今年に入って新たに5社を加えて、グループ会社25社で事業を構成。
<1> ファンダメンタル
予想PERは割高状態。ただ上方修正余地を内包しているので、詳細は3項の業績で見ていきましょう。配当方針は「配当性向20%以上」なんですが、予想PERが割高な状態なので配当利回りは1%割れと低くなっています。
信用倍率が高くなっていますが、信用銘柄で売り残が極小なので気にしなくても良いと思います。
自己資本比率が60%超で利子負債も少なく、ROEやROAも高水準。M&Aや新会社設立で事業を拡大しているので、好財務であるのは良いですね。
<2> 株価推移
これは典型的な「cup with handle」ですね。上昇トレンドを示唆する有名なチャートパターンです。2,000~2,200円くらいの値幅にサポートラインが集中していて、売られても跳ね返される感じだろうから、チャートの形状は非常に良い。「株価チャート大全」(戸松信博監修、池田書店)で自学自習中のチャート・ド素人の見解なので、合っているのかは不明ですが…。
<3> 業績
四半期売上高は伸長していて、直近の3~5月期の業績は過去最高業績だった前期を超えて最高益更新レベル。1QのEPSが55.9円で、2Q累計計画が71.18円。進捗率は78%。上方修正余地は十分ですね。
<4> 事業セグメント
事業が多岐にわたり、事業会社が多いので整理しましょう。
① クリエイティブ分野(日本)
売上高の65%、営業利益の約半分を占めるメイン事業。対前年の伸び、利益進捗ともに好調ですね。
② クリエイティブ分野(韓国)
売上高・営業利益ともに構成比が小さいので気にしないでよいでしょう。
③ 医療分野
医師の紹介事業を中心に、研修医・医学生を対象として全国各地で開催する研修病院合同説明会「レジナビFair」や臨床研修情報サイト「レジナビ」、若手医師向け情報収集サイト「民間医局コネクト」等のサービスを展開。
高利益事業なのか、凄い利益率で①と同じくらいの営業利益を叩きだしていますね。
④ 会計・法曹分野
会計士や弁護士を対象としたエージェンシー事業を中心に展開。③みたいに伸びるといいですね。今後に期待。
⑤ その他
新規事業が詰め込まれた分野です。VRやNFT、障碍者支援などのテーマ性をもった新規事業会社を含んでいます。色々と仕込んでいますね。
売上高は伸びていますが、3~5月期は赤字が拡大。まさに今後に期待。
<5> 売買方針
チャート形状が良くて上昇トレンドのサインが出ていますが、問題は入り方ですね。押し目でうまくinできると良いのですが、週明け(8/29)はジャクソンホール会議のパウエル議長講演の影響で窓を開けて落としてくるはずで、その波でうまくinしたい。
8/24~25の2日間で+149円上昇しているので、半値戻しの2,350円くらいが最低ラインかなと思います。できれば2,300円台前半で入りたい。
その後の値動きはジリ高を想定、業績上方修正をトリガーとして4,000円まで跳ねるイメージで売買しましょう。
目標価格と損切ライン
第1利確目標 2,800円 保有株の1/3を利確
第2利確目標 3,400円 保有株の1/3を利確
最終目標 4,000円 ※2Q決算発表通過後の10月末を仮期限に設定
損切ライン 2,000円
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