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夢千鳥~パートナー選び、本当にそれでいいの?~

こんにちは。
saoriです。

私は子供の頃から
ぬのどうぶつ、
(皆さんはぬいぐるみと言いますが私にとっては
ネコちゃんやワンちゃんと同じくらい家族なので
ぬのどうぶつと呼んでいます)
とお話をしていました。

今日は私がぬのどうぶつたちとどんなお話をしているか
ちょこっとご紹介したいと思います。

お相手はきれいな水色のイルカさん、キューちゃんです。

キューちゃんと私は宙組公演『夢千鳥(ゆめちどり)』の
ライブ配信を観ました。
チケットが取れなくてがっかりしていた公演を
緊急事態宣言が発令されて取りやめになった救済措置で
ライブ配信されて観ることができたのです。

「天彩峰里(あまいろみねり)ちゃんの熱演に感動したわね」

「清純な乙女、ザ・宝塚の娘役さんのみねりちゃんが
妖艶な大人の女性になっていてびっくりしましたキュー」

「松本かつぢ先生の絵から抜け出たようなみねりちゃんがねぇ」

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「竹久夢二の妻という難しい役どころを見事モノにしていましたキュー」

「結婚して2年ほどで離婚してからも
一緒に暮らしたり別居したりを繰り返しながら
夢二さんの子どもを産んだり
夢二さんの新しい恋人、彦乃さんのお父様に
彦乃さんと夢二さんの結婚を許すよう懇願したり
一言でいうなれば狂気の沙汰なんだけど
狂おしいほどの愛が美しかったわ」

「舞台の上で描かれるとなんとも美しく見えますキューね。
でもsaoriさんこないだ『月曜から夜ふかし』を見て
爆笑していましたキューよね」

「え、なんだっけ?」

「ほら、若い女の子の街頭インタビューですキューよ。
男性に何を求めるのかを話していたんですキューけど...」

「ああ!あれね!3ないっていう。
暴力をふるわない、借金がない、浮気をしない
確かにそうでないと困るけど
あたりまえっていうか、そんなことする人いるのって
笑いすぎて呼吸困難になるかと思ったわね」

「夢二さん、それのトリプルコンボですキューよ」

「え~~~ッ!そんなぁ~~~
でも言われてみれば確かにそうだわ」

「夢二役の和希そら(かずきそら)さんが上手いんですキューよ。
どんな腐れDV野郎でも美しい人が美しい歌声とダンスのオブラートで包めば
美しく見えるんですキュー

「そらさんのちょっとした視線に宿る光、翳、
その細やかな感情表現に息をのんだわ。
抜群の歌唱力とのびやかでキレのあるダンスにも
しっかりと表現がのっているのね。
それがあんなにも人を惹きつけてやまないのよ」

「望海風斗(のぞみふうと)さんに通ずるものがありますキューね」

「ブロンソンさ~んって」

かつて望海さんが『ラストタイクーン』で演じたブロンソン役は
さみしさから交際相手の女性に暴力をふるっては
捨てないでくれとすがりつくようなとんでもない男でした。

「saoriさんが望海さんにどっぷり深入りしたのは
ブロンソン役を観た直後でしたキューね。
キューちゃん、心配ですキュー。
暴力は愛じゃないですキューよ!

「なんかさ、そんなにまで激しく愛しているのかなって」

「まったくもって違いますキュー。
暴力はあくまでも暴力ですキュー。
愛おしい、っていう言葉には愛の字が入っていますキュー。
愛があれば相手を尊重しますキュー。
尊重っていうのは尊敬の尊と重んじるの重ですキュー。
そこを勘違いしてはいけませんキューよ!!!
望海さんもそらさんも舞台の上の人ですキューから。
実際に殴られるわけじゃないですキューから
もともとステキな人である望海さんをみて
ステキって思っているんですキュー。
saoriさんが憧れているのはあくまでも
望海さんご本人だっていう事を忘れてはいけませんキューよ」

「そうね。
舞台上の役をあたかもステキであるかのように好きにならせてしまう、
その類まれな表現力が望海さんもそらさんも本当にすごいわ」

「saoriさんは望海さんやそらさんのそこが好きなんですキューよ。
お芝居っていうのは文字通りドラマティックに作ってあるものなんですキュー。
お芝居を観た後、自分が歌ったり踊ったりしていないのに疲れるのは
心が激しく揺さぶられるからなんですキュー」

「そっかぁ」

「まだドラマティックな恋愛に憧れていますキューか?」

「ギクッ」

「愛はおしゃれじゃないキュー」

「情熱は暴力以外の方法で示されるものですキュー。
これだけは肝に銘じておくことですキュー」

キューちゃんが岡村靖幸さんのファンだとは知りませんでした。

「岡村ちゃんの歌には女性へのリスペクトがありますキュー。
パートナーシップにお互いのリスペクトは不可欠ですキュー

「そうね。それが本当の愛だわ」

「卵からあたためて育てるキューよ」

「それ、夢千鳥のセリフじゃない」

「キュー。
真実をついていますキューからね、
ちょっと引用しましたキュー」

キューちゃんはそう言うと朗らかに笑いました。
キューちゃんの笑顔を見ていると私も楽しい気持ちになって
狂おしいほどの愛って言っても狂っていたら
その時点で愛じゃないよネ!と思えたのでした。



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