見出し画像

145.龍宮城SPRING TOUR DEEP WAVE感想(Yokohama昼の部)

先日、龍宮城のライブに参戦してきました。
己の気持ちの整理の意味も込めて、感じたことを書きたいと思います。


※ネタバレを含みます※

前半 ~ようこそ龍宮城へ~

オープニング DEEP WAVE

午前中で仕事をなんとか片付けてZeppYokohamaへ。
オープニングダンスの途中でやっとこさ入場できました。
息を切らしながら入った会場。
ステージの上にはすでに舞い踊る龍宮城のメンバーたちがいた。

「ようこそ龍宮城へ」
KENTさん声で始まるDEEP WAVEの世界。

「く、口から音源〜〜〜〜〜!ステージにMV〜〜〜!」
前回参戦したのは2MUCHというのもあり、メンバーの成長にまずは度肝を抜かれました。
歌声もダンスもすごくうまくなってる。
そのことに、まずは衝撃を受けました。

BOYFRIEND SYORYU(↑↓↘+P) BLOODY LULLABY

最近のリリース曲が続き盛り上がる会場。
BOYFRIEND早くない?と思ったのですが、これには壮大な伏線が……。

そして、ライブ恒例のエンドレス◯◯ですが今回ももちろんありました。
ITARUさんの「血足りてる?」に凍る会場。
からの2回目のBLOODY LULLABY。
水中から乾きの世界へと、空気が一気に変わった感じがしました。

長台詞

BLOODY LULLABYを歌い終え、ひとり、またひとりと倒れていく龍宮城のメンバー。
最後にたった一人で取り残されたRayさん。
それは取り残されたというよりも、生き残ってしまった姿にも見えた。

ゆっくりと持ち上がるマイク。Rayさんの長台詞が始まる。
一番弟子として、アヴちゃんのを感じるような長台詞だった。
(私はアヴちゃんの長台詞も大好き)。

見下げているようで見上げている。
他人と自分の上下がくるくる入れ替わるさまは、水鏡を見ているみたいだなぁと思いました。
(思えばいつも水のイメージがするライブだった)

Mr.FORTUNE

Rayさんが呼びかける。「Hey,Mr.FORTUNE?」
先ほどまでの苦悩を吹き飛ばすようなエネルギッシュなパフォーマンス。
通常のあとはメンバー紹介も兼ねたラップバージョン!
ラップバージョンは前回、前々回のライブレポを見て、今回特に楽しみにしていました。
アガる編曲、アガる構成。
成長にともない、歌詞が変わる楽しみもありそうですね。
でも歌詞の聞き取りが難しい〜(涙)ので、どこかで歌詞でてくれたらうれしい〜(笑)

RONDO 弾き語り

ハイテンションからのSさんの弾き語り。
声量も表現も素晴らしくて、お歌を習っているのがオペラ(声楽)の先生なのは龍宮城の強みのひとつだなぁと思います。


中盤 ~とまどい~

ここまで、ライブを楽しみつつも我を忘れるほど没入できていない、ごちゃごちゃ考えすぎているような、どこか冷めているような私がいました。
(これは3月が個人的に辛い時期で、斜に構えがちな心理状態だったせいもあるのですが)

おそれずに言えば、「うまくなったせいで、逆にキレイにまとまってしまっている」印象が強かったのです。
ここは正直すごく難しいところなのかなぁって、素人なりに思うんですけれども……。

でも、それで終わらないのが龍宮城。
私の杞憂はこのあと無事に粉砕されます。

SENSUAL

RONDOのメロディーから流れるようにして始まったITARUさんとKENTさんデュエット。
某誌のインタビューでKENTさんがITARUさんに「もう他の人と歌わないで〜」というコメントを寄せていたので、思わずにっこり。

きっと今回のデュエットは、お互いに勝ち取ったのでしょう。
二人のパフォーマンスはそれくらい完璧だったし、
自信や誇らしさ、ある種の余裕、そして二人で歌う喜びが
ほとばしるようなSENSUALでした。

衣装チェンジ!

ここからは、衣装も薄い色のデニムや白のシャツをベースにした春らしいものに。
ウィンターツアーの白シャツに黒のベスト黒のボトムの衣装もすごく素敵だったのですが、今回の衣装も本当に素敵で。

色んな方が持っている力を出し合ってステージを作り上げている、
チーム龍宮城の力を改めて感じました。
ちょっと気が早いですけど、龍宮城も衣裳図鑑を出してください!
お願いします!!


SEA FOOD

続いてSさんとハルクさんの登場。
今回のSENSUALは2組目はこの二人かと思っているところに、飛び込んでくるRayさん。
SEA FOOD披露です!

いや~ステージを駆け回る3人のパワフルなこと。
同行者さんも絶対にやりたかった!というコールもできて、
それこそ龍宮城で鯛やヒラメの舞踊りを見ている気持ちになりました。

JAPANESE PSYCHO

そこに突然乗り込んでくるサングラス集団。
ライブといえばRayさんとKEIGOさんの煽りあいが名物?になりつつありますが(笑)、今回はKEIGOさんからの挑発。
「ピッチピチだね~~~~~~💙(はあと)」
Sさんとハルクさんがサングラス集団に取り込まれ、一人逃げるRayさんも捕まり、ついにサングラス集団に取り込まれてしまいます
(この辺マトリクスや、MIBを思い出したのは歳のせいでしょうか)

そして一人だけグラサンのない状態で歌い始めるKEIGOさん。
いまのところ最高にアガるライブ曲ですね。
私も大声で叫んでとてもスッキリしました


後半 ~忘我と再生~

LATE SHOW

ここから舞台は佳境へ。
イントロにのせて、KEIGOさんが観衆へと語りかけます。
KEIGOさんのメッセージにはいつも心が奮い立たされます。

龍宮城のメンバーは希望を持って、我々の想像の何百倍も努力している。
けれども、KEIGOさんはそれと同じくらい絶望の淵を見ている、ような雰囲気を持っている。

もしかしたら、その両方を強く意識し、揺れ、もがくのが若者らしさ、彼らしさ、なのかもしれない。

ただKEIGOさんは歌詞にある通り「泣いちゃうくらいに歌が好き」で、この道をゆく覚悟でいるんだろうなと思う。

ゆえに彼らを見ている私もら覚悟を持って生きていこう。
もう一度ちゃんと生きてみよう。
龍宮城のライブに行くたびに私はそう思い直す。
そう思いなおさせてくれる曲がLATE SHOWだった。

今日の個人的MVP

LATE SHOW辺りからとにかくKENTさんに目を奪われた。
歌っていないパートでも自然と彼に目がいった。
腕のひとふり、薄い肩と背中のしなり、うつむく表情。
その全てから、KENTさんが振りに込めている思いや感情が、それこそ言葉になる前の純粋な波(WAVE)として、見ている側に響いて、共鳴していく感覚があった。

私は昴というバレエ漫画が好きなのですが、主人公の昴は物語の後半で、
「すべてを己のうちに込め一つももらさない踊り方」をマスターする。
それにより昴の踊りと表現は更なる進化を遂げます。

その時のスバルと同じもようなものをKENTさんのパフォーマンスから感じた。
うん、今日の私的一番はKENTさんかな〜。
そんなことを考えていたら、また大変なことが起こった。

2 MUCH アカペラ

メインで歌うのはITARUさん。
他のみんなはひたすらハーモニー。

はぁ?はぁ?
とりあえず全員、声の圧がすごい。
正直マイクがなくても、ホールの後ろまで、みんな声届きますよね?
くらいすごい。

ITARUさんの歌声と表現は、とにかく圧倒的。
ただ聴く、浴びるほかない。
音源では当然歌割りがあるのですが、今回はITARUさんがずっと一人で歌っている。

この一人を選ぶのもオーディションだったのだろうか?

そう考えた時、私は恐ろしくてたまらなくなった。

龍宮城は歌割りをオーディションで決めています。
龍宮城は歌割りをオーディションで決めています。
大事な事なので2回言いました※

その龍宮城が全パートをたった一人に歌わせる??
(そう考えたらSさんもそうなのですが)

各メンバーはこのパフォーマンスのため、全力を尽くしているだろう。
でも、同時にすごい悔しかったり、うらやましかったりもするだろう。

私は客席の左側にいたので春空さんのがよく見えた。
配信当初、絶賛された彼の落ちサビ。
それをITARUさんが歌う時、春空さんも一緒に歌っているように見えた。
声を出さなくても、口が動いて、体が歌っていた。
それだけで私の情緒はめちゃくちゃである。
春空さんの歌いたいという渇望が海のように渦巻いていた。

続く全員での2MUCH。
ITARUさんに負けないぜっていうパフォーマンス。
正直この辺りからは、動かずにただ彼らを凝視したい気持ちでいっぱいだった。


BOYFRIEND

最後の両手を広げて倒れ込んだ(正確には立膝をついた)メンバーの背後から流れてきたのはBOYFRIENDのイントロだった。
マイクを持ち上げたのは冨田さん。
この時点で私は完全にやられていた。龍宮城を真正面からくらっていた。

実はオーディションや過去のライブで、KENTさんと冨田さんはレベッカのFRIENDSを一緒に歌っているのである。

レベッカのFRIENDSを一緒に歌っているのである。
大事なことなので2回言いました※

(あのFRIENDがBOYFRIENDになって??)
存在しない二人が主演のワンクールドラマと、その続編の映像が私の脳裏を駆け巡る。
冨田さんの歌はKENTさんに比べると、痛みとかやや自暴自棄になってしまっている(心の中がとても純粋なゆえ)ところが際立つ印象だった。

泣く?泣く資格なんて自分にはない。
悲しさはだんだんと怒りに変わって、自分の内側にも外側にも向かってしまう。
でも、ぶつけた後はとっても虚しいんだ。
けれども、だから、最後に僕は君を傷つける方を選ぶよ。


そんな目まぐるしい感情の流れが一曲の中にあった。
そして、冨田さんのBOYFRIENDのクオリティが高ければ高いほど、
音源でのソロを勝ち取ったKENTさんのすごさも改めて感じられた。
(誰か1人がすごいと、みんなすごくなるは、龍宮城のとてもいいところ)

対比して考えると、KENTさんのラストは傷や恐怖に立ち向かう強さや勇気の「鍵は閉めて」なのかな。

火炎

冨田さんの歌に胸が張り裂けそうになっている中で、次の曲が始まる。

「Party is over それでも踊りたかった」

KENTさんの澄んだ歌声に、私の情緒はさらにめちゃくちゃにされた。
冨田さんのBOYFRIENDに対しての回答が、これなんですか?
終わってしまったけど、君とまだ踊ってたかったかったんですか???

はぁ〜〜〜〜〜〜ムリ、ムリ、ムリ、ムリ!!!
胸を抑えてうつむく私。
同行くださった方から見ても、この時の私は調子悪いのか?と疑うくらい、うーってなっていたようです。
でも、よく見たら、くらってるだけだと気づいて放っておいてくださった(感謝)

火炎もレポで見て楽しみにしていた曲。
アヴちゃんの歌唱でも「この音域を歌いこなすんだ!」という驚きがありましたが、龍宮城のメンバーも各パートを歌いこなしていて、まさにライブでしか聞けない贅沢。


RONDO

原点ゆえに、彼らの成長や表現がどこまで深まったのかを
最も感じられる曲になってきているなぁと思います。
ていうか毎年RONDO収録しません??

クロージング ~もっと高くて深いところへ~

DEEP WAVE

最後の曲はDEEP WAVE。
オープニングにもクロージングにもふさわしい曲だった。
オープニングが「走り」ならクロージングは「名残」みたいな味わい。

曲のアウトロで一人一人とステージをあとにする龍宮城のメンバー。
最後に残されたKEIGOさんだけはなぜか戸惑いの表情を浮かべ、
おそるおそるもみなと同じゲートをくぐる。
その先はどこか?
おそらく今日のステージとは違う場所。もっと高くて深いところのはずだ。

まとめ

受けとったもの総量を嚙みしめながら帰路に着いた。
同行者の方も同じだったようで、駅までの道は本当に少しの言葉しか交わさなかった。
「キャー!ワー!テンション上がった!!明日も頑張ろう!」
龍宮城のライブは、私にとってそうなりにいくためのライブではないことがよく分かった(もちろんそういうのも好きだ)。

ああ、またすぐに浴びたい。浴びれる私でありたい。

なんかそういう中毒性的なものや一種の解放的な意味もありつつ、
自分の中の何かが燃えているか、自分はちゃんと立っているのか。
そういう類のことを確認しに行く場所になっていくのかなと思う。

でだ、有り難いことに今年は夏のツアーもある!
チケットも確保済なので、今から彼らと自身の進化や変貌を楽しみにしている。

(おわり)






読んでくださってありがとうございます。 もし、面白かった!ちょっと良いことあった! などありましたらポチッとサポートお願いいたします^^