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素人が始めるFashion media #1

今日のテーマはパーソナライズ。
時代はパーソナライズ。マスの時代は終わり、パーソナライズへ、というとプレタポルテ以前に戻っているような。

↓オートクチュールとプレタポルテを改めて勉強してみた記事
オートクチュールとプレタポルテ - 今のファッションの歴史って浅かった。
※今後執筆予定

いろんな消費財メーカーではパーソナライズをキーワードに新しい顧客体験を提供しているところが増えてるよなーと。
Bossコーヒーとか。シャンプーとか。

今回レポしたいのはStampのデニムとTITLE TORWESTのお洋服!

STAMP

最初に知ったのはInstagram。Instagramで頻繁にチェックしている@nagikoさんのこのポストを見て知りました。

かっこいいなー。お、このデニム買えるのかーどうせ大きいんだろうなーサイズがなー。ん?3Dスキャン???(興味津々)ということで早速リンクされていたサイトへGo。

STAMPのインスタを見てみると、このデニムについてnagikoさんがデニムを触りながらどういう点に拘ったのか、どんな思想でこのデニムを作ったのか、ということを動画で見ることができた。(商品が気になってから、商品に関する生の情報、つまり製作者の想いがダイレクトに聞けるという場に辿り着くのが本当に無意識でぽちぽちっと。ここ画期的だよなー。)
その動画を見てからこのデニム、しばらく忘れられず。うんうん、家でデニムってちょっとuncomfortableだよね、とか、うんうんコットンの比率かーとか(あんま覚えてない笑)、ほおほお生地にも軽さにも着心地にも拘ったんだなーシルエットもキレーだなーと、引き込まれていたのでした。

そこでいつもなら、やっぱサイズないな。で終わっていたんですが、今回は違う。3Dスキャン!!

え、なにそれやってみたい。

この服が欲しい、よりも、好奇心の方が強かったような。

デニムって、サイズ感がとっても大事。というかオシャレって、サイズ感がすごく大事。そして私は、142.3cmという、割と規格外サイズなのです。これまで既製品で体にぴったりなデニムに出会ったことがない…パンツって難しいんですよね。スカートなら誤魔化せるんだけど...

てなわけで購入!3D計測の予約をLINEで済ませ、無人で3D計測ができるという有楽町のb8taへ!!(え、b8taも行ってみたかったところ!と、もうワクワクでしかない)

↓b8taレポ
b8taってモノじゃなくて「情報」を売ってるんだ!!
※今後執筆予定

しっかり公式のnoteがあったのでこちらをご覧ください。

「新しい体験をしている」これだけでもうバリューあります。満足感・高揚感すごいです。速攻で話のネタにもなりますよね。みんな絶対に言いますよ、なにそれ?!て。

本当に無人なんですよね。試着室みたいなボックスがあって、入る前にLINEでQRコードを表示して読み取らせるんですよね。中に入ったらiPad miniが前についてて。タップしていくことでスムーズに撮影開始。一人で真っ黒のボックスの中計測するのはなかなかシュールでしたが(笑)四方に柱というかバーが立ってて。レーザーみたいなのは見えないんですけど。確か2回くらい手を少し広げて撮影して終わりでした。すごくスムーズ。

ただ、撮影が終わったら「終了です」のような表示がされるはずだったんですけど、なにもそういった表示がされず突然トップ画面に戻っちゃったんですよね。ちょっと不安だなーと思って。でもLINEに、何か不明な点があればLINEでいつでもご質問くださいって書いてるんですよね。
すぐ返事来るのかなー?と疑心暗鬼になりながらLINEで聞いてみました。すると1分以内に「データを確認するので少々お待ちください」と。対応早!と驚き、そしてすぐに、データが保存されていることが確認できましたので大丈夫ですと返事が返ってきました。
単純にすごいなーと。本当に無人で、フォローアップも迅速にしてもらえ、とても面白い体験となりました。

しかも、計測ボックスから出ると、b8taの店員さんがうまくできましたか?不明な点などなかったですか?という感じで優しく一言だけ声をかけてくれました。ちゃんとその場にいる店員さんもフォローしてくれる。何気にGood pointだなぁ。

そこから製品ができるまで1ヶ月ほどかかります。3D計測までしたデータを基にオリジナルサイズのデニムを今から作ってくれるんでしょう?1ヶ月かかるのも当然でしょう!て感じなんでルンルンで待ちますよね。笑

そして、届きましたー!!ちょうど4周目に届きましたー!
パッケージかっこいい。
デニムを見る。
デザインかっこいい!(ここはnagikoさん手腕)
履いてみる。
おおお、長さピッタリ!ウエストズレない!
んーでも。ちょっと股上長いな…やっぱ、元ある決められたバランスの中で作るから限界あるのかな〜。私のサイズは流石にピッタリは難しいのかな〜。んー。という感じだったんですよね。

でも、ここからが凄かったのです!!

まず、サイズチェック用のQRコードが付属されてます。読み取るとLINE上で、3問くらい質問されるんですよね。ウエストはおへその指何本分下ですか?とか、長さはくるぶしの下ですか?とか。(※正確な質問は忘れてしまいました…)そこで「いいえ」を選択すると、サイズ相談をする面談予約ができるリンクが送られてきました。

これが、Google Meet。予約も簡単。15分ほどのMeetセッションなので、仕事の合間の休憩中などでもできました◎ (在宅ってのもありますが)
事前に商品のデニムを履いておくよう連絡が来たので、デニムを履いて少しドキドキしながらスタンバイ。テレビ電話なので、画面越しに実際のフィッティングを確かめてもらえました。また、そこを直す場合ヒップも狭くなります、とか、そういったきめ細かな情報も教えてくれるので、
「ここが短くなるならここは縮めなくていいな」とか、「そこが縮まるのは全然OKだからここを短くしてほしい」とか、そういった人によって微妙に異なる拘りをきちんと拾ってくれるのが、消費者としては気持ちよかった&安心でした。
まさにパーソナライズな体験!

そこからまた1ヶ月ほど新しいものが届くのに1ヶ月かかるのですが。
今度届いたものは理想通りで、人生で初めてフィット感の気持ちいいデニムを手に入れることができました!!

しかも、当初届いたものは返却不要ということで。
3D計測だからほとんんど調整が不要だという自負と、その分フィット感を満足してもらえなかった顧客へのフォローを手厚くして良い体験を作ることで次に繋げることを重視しているんだなと感じました。

ここで、1回目届いた商品で終わっていれば、なんだ結局自分にフィットするデニムはないんだなと諦めて、それで終わるんですよね。
そうでなくて、そういった顧客が諦めて離れていかないスムーズなジャーニーがきちんと設計されているなと、客観的に感じたとっても良い事例でした◎

さすが、More than Fitを掲げているだけありますね!

素敵な製品と体験を本当にありがとうございます。


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