【開業危険】ボドゲカフェだけはやめておけ

ボドゲカフェというのは、まとめると、
・2000円3000円支払って
・友達も持ってるようなボドゲを
・誰とも知らない赤の他人と
・やたら高いドリンクを片手に
・気を使いながら遊ぶ場所
残念ながらこうなる。

ここ数年、SNS界隈でボドゲカフェアカウントを大量に見かける。
開業前からSNSを駆使して店のファンを獲得すべく努力をしている。
そしてついに開業した投稿を見るとフォロワーも嬉しい気持ちになる。

が、店へ行くことはまずない。
遠いからだ。
そして高いからだ。
優しい人なら1度だけは行くかもしれないが。
大抵のフォロワーは口先で応援しています!は出来ても、財布の中身を出す気は毛頭ない。

華々しく夢を叶え希望に溢れたボドゲカフェアカウントも、数か月もすると病んでくる。
悩みを吐露し始める。
酷い場合は如何に赤字を垂れ流しているか書き連ねて同情を乞うてくる。
散々紆余曲折し迷走したあげく、数年しないうちに閉店のお知らせが流れる。

彼らのライバルは公共施設で毎週末に開かれている数百円のボドゲ会だ。
わかってるんだろうか?
税金たっぷり使って人件費、冷暖房、備品も用意してある、あの公共施設だ。
彼らのボドゲカフェが何百万かけて用意するものを税金で賄っている。

300円で1日快適に遊べるというのに2000円3000円払う人があるものか。
公共施設ならペットボトルなり水筒なり持ち込んで済むものをボトゲカフェはワンドリンクと言って来る、しかも高い。
帰りに小箱の1つでも土産に持たせてくれるならまだしも。
「ボドゲで遊ぶ」体験自体に、両者で何ら違いはない。

ボドゲーマーだったはずの人も、ボドゲカフェを開業するとなると途端に金儲けをしなければならなくなる。
生活できる、店を維持できる、そんな料金設定をしてくる。
だが一度聞いてみたい。
君、一介のボドゲーマーだったとき3000円払ってボトゲカフェ行ってましたか?と聞きたくなってくる。
その3000円あったら、セール品や中古のボドゲ買えちゃうなって思ってませんでしたか?

何故ボドゲカフェに客が来ないのか。
数千円の価値がないから。
その金あったらボドゲ買うから。

じゃあ長続きしている店はどういうことなのか?となる。
それはなにがしかの特別なサービスがある店だ。

犬猫鳥ハムスター等がいる。
2000円でフリードリンク、食べ放題の菓子がついてくる。
何度かいくと月6000円で通い放題のパスを売ってくれる。
海外輸入のボトゲを和訳し、その店でしか買えないようにしている。
店長が若い女性、丁寧に接客・・・いや、インストしてくれる上に料理上手。
高額レアボドゲやマニアにしか受けないニッチなボドゲが揃っている・・・

そういうスペシャルな体験があれば、たまに行くという人たちが産まれる。
それで細々と店長1人くらいは生きていけるのが現実だ。

もう開業してしまった人たちに伝えたい。
まずフリータイム2000円にしろ。
ドリンクはフリーで料金に含むか持ち込みokにしろ。話はそれからだ。
その上で貴店にしかないサービスを打ち出すんだ。
ホテルを見習うなら、安物で工夫して作ったアパカレー的なカレーをサービスするとか。
ドリンク代狙うなら東海地方にあるというモーニング的な飯をつけるとか。
店独自の小箱を作って来店回数に応じてプレゼントするとか。

赤字だろう。

赤字のはずだ。

でも人が集まれば繁盛店になり、平日の可能性も見えてくる。

ボドゲカフェはやめておけ。
でもどうしてもやるなら平日でも半分以上席が埋まるような店にしろ。



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