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仕事復帰2ヶ月目

12月に病理検査の結果を聞き、
治療方針も決まり3ヶ月に一度のリュープリン注射とレトロゾールを飲み続ける治療に変わった。

先生曰くいつでも仕事復帰できるとのことだが、
コロナ第三波と繁忙期だったので体力も落ちてるし2月から復帰することとなった。

復帰前、前に飲んでたタモキシフェンよりも副作用が強いやないかい!ホットフラッシュ!ヤバ!
平衡感覚がおかしいぞ!


身体が大騒ぎだったので約2ヶ月休んだのは正解だった。休んでる間にステッパー踏んで足は鍛えておいた。

まあ、普通でも更年期世代なんで副作用なのかガチ更年期なのかは定かではないがタモキシフェン時代にはなかった症状が出始めたのでリュープリン+レトロゾールのせいだと推測される。

ホットフラッシュは急に背中に熱線入ってんの?
なにこれ?工事現場の人のジャンパー?
ワークマンで売ってんの?
くらい突然背中が暑くなって上着を投げ捨てるという行為を繰り返していた。

今も落ち着いたとはいえホットフラッシュは健在である。

11月に休職し2月になって3ヶ月休んだだけだけど、
療養中に仕事のことなんかひとつも考えていなかったので復帰1日目にしてレジ操作でまず大汗をかく。
なにしろ勤続10年の間にレジ端末が何度か変わっていて記憶混濁…会計の段階でウンともスンとも言わない。

頼むよ!なぜなんだ!
何度もトライするが結果は同じ。

自分の子供より年下のアルバイトに小さな声で
「助けて!」って言ったよ。マジ。
「お金、お金を入れてください」って小さい声で教えてくれて「あ!」ってなった。
金額を打ち込むのは前の機械だった。

「オワタ…」

最初の1ヶ月は記憶との闘い。
絶対、抗ホルモン薬に忘れっぽくなる副作用あると思うんどけど、先生は「ない」って言うんだよな。

でも私は正直、
あると思います!by天津木村

2ヶ月目の3月に入って中旬を迎えるが、
ようやくいろんな仕事のブチブチ切れてた記憶が繋がってきて余裕が出てきた。

余裕は出てきたのに人が足らない。

オイ!ガン治療中やぞ!
…と叫びたいほどに働いたが最近、ようやく人が入ってきて少し楽になった。

うちは若い子で構成されてて、パートのおばちゃんは少数だ。
おばちゃん、関節とかやられやすいわけ。
リュープリン+レトロゾールで。

新コロで膨大な量のパンを全て袋詰めしている。
足はステッパーで鍛えてたけど腕はノーマーク
復帰2週目使ってない筋肉使うから寝違えて乳房全摘手術×2したけど手術後一錠も飲んでないロキソニンを飲みました…。


肩甲骨の間の脊椎の神経がギックリ腰みたいになって朝、虫みたいにしか起き上がれない…。
白いマイクステージに置きかけて「引退」の文字が浮かんだ。百恵ちゃん……。
(昭和の人だけね。わかるのは)


しかしね、病気になってみると人並みに戻れて
仕事してお給料もらえるのうれしいのよ。
健康な時には当たり前だったことがうれしいわけ。

仕事をしてると副作用に呑み込まれないので身体を動かしてるのが性に合ってるのだと思う。

100人いれば100通りのがん経験。
私は私のガンとの共存関係をサバイブしていくことにする。


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