【バンコク】夜のソイカウボーイをただ歩いた
ソイカウボーイを知っているか?
それはバンコク一の歓楽街、BTSのAsok駅の近くにある言ってしまえば風俗街で、とある飲み会においては、おじさんに「この後ソイカウボーイ行く〜〜?」と冗談のセクハラをされたことがある。
タイ事情にも幾ばくか詳しくなったころ、バンコク市内で調子に乗って飲んだくれたことがあった。帰宅途中、かなり酔っぱらっい、足元もおぼつなく、絶対なんか失言してるな、無礼すみませんなどと思っていたところ、先輩からここを通ったことがあるかと聞かれた。
そこはネオン煌めく妖しいソイカウボーイ。
いつもの帰り道ではこわくて、顔を俯いて、さっさと通り過ぎていた道。だが、その時はもうほぼいつもの私ではなかったため、社会科見学と称し、その道、約50m程をただ歩くことにしたのだった。
そこは、とにかくまぶしい。どころか、目がちかちかする。ネオンの原色カラーの煌めきと、派手な格好をしたお姉さまたちのショッキングカラーの交わりが、網膜を攻撃する。
お店のお姉さまたちは外に出て、下着姿も同然のエロい格好で客引きをしている。ほぼ、裸のひともいた。この客引きも結構名物である多しく、歩きながら巻き込まれるのが結構面白かった。わたしは女なんだけど、身体をねっりといやらしく触られて結構びっくりしたんだけど、客引きお姉さんの半分は男の方らしい。つまり、ニューハーフで。道理で手つきが、などとひとりで合点していた。
欧米人とアジア人(主に日本人)とでソイカウボーイでも楽しみの傾向が違うらしい。欧米人は異様な非日常空間でビールを飲んでフォーーー!となること、いわゆるクラブの要領でどんちゃん騒ぎを楽しむが、日本人は女の子を買うことを目的とし、約THB 3,000(約一万円)お持ち帰りをするらしい。もちろん、フォーーー!となる日本人もいるし、女の子を買う欧米人の方もいると思うが、上記はあくまでも傾向の話としている旨、クソリプを避けるため、補足しておく。
タイのバンコク郊外の貧しい生まれの人たちは、非常に稼げるということから、風俗の世界で生計を立てることを小さいことから決めるのだそう。男の子はホルモン注射うったりして、ニューハーフになることを選ぶ。その決断は、ほぼ、親とかから決められるのかもしれない。やがて彼ら彼女らは、バンコクでお店で働き始める。その恩恵に預かるほとんどが日本人が主っぽい。そういう場所は、もうほとんど日本人のためにある、みたいな感じらしく、普通に日本語も通用するらしい。
なるほど、世界はそう回っているのか、と妙に納得して悲しかった。
その日はハイボールを飲みすぎて意識ふらふらだったが、あの異様空間におけるネオンのまぶしさと悲しい世界の成り立ちが、いまも頭にこびりついて離れない。
夢に向かって頑張ります‼