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本当の主訴(日記)

とある相談を受けた時
とても前置きが長かったので
バッサリ
あなたの質問はナニ?
と聞いた
(カウンセリングや服薬指導ではないので割と対応がアレだなw)

自分が定期で飲んでいる薬の量を調節したい
そこでおさだの薬剤師としての意見を聞きたい
とのこと

???
これ聞いた時
本当にどうにかしたいのここじゃないよね?
と本能的に思った

どうして薬の調節を私に相談したかというと
体調が悪い
それで
定期薬の調節をしたらいいと思って
主治医に相談したら
適当に返された
主治医は薬のことをわかっていない
ということでおさだに相談したそうな

すまん
薬の調節は薬剤師としての意見は言えないのだす
と伝えたら
主治医には黙っておくから


そういう問題ではない
そして
恐らくこの方の本当の主訴は
薬剤師の意見を聞きたいということではないと思ったから
頑なに断った

そもそも薬局薬剤師は患者の病態を知らない
そこに薬の調節方法を教えるなんてもってのほか
解熱剤とかの使い方ならまだしも
リウマチの薬や糖尿病の薬などの調節方法なんて
とうてい患者に直接伝えるものではない
せめて
処方するときに医師に薬の用量設定の意見を求められたら医師に伝えるくらいだ

以前の私なら
医師に連絡をとって再度指示をもらうか
セカンドオピニオンを聞きにいくか
を勧めていただろうが
◇主訴のずれ
◇非常に難しい単語を使う癖
◇自分で色んなことを調べて分析することができる方
これらをふまえて
敢えて薬剤師業界で使うような難しい言葉を使って
とあることを伝えた

そしたら
「お話を聞いていただき非常に満足しました。あなたの見解も聞けてよかったです。」
と心からの感謝をいただいた

本当の主訴
そしてその方の言葉の癖から
どういう返しが欲しいのかを把握し
その時点での最高の返答ができたと自分でも思っている

これがカウンセリングだったら話は変わり
本当の主訴の部分を丁寧に丁寧に掘り
クライアントの望むことに寄り添う

最適解を伝えるのがカウンセリングではないからね
ただ
最適解を提示することはプライベートでは使える
ということに気付いた

人に興味がなさ過ぎて
相手に寄り添う会話というのが
プライベートで今まであまりできなかった

カウンセリングをやるにあたって学んだ手法を
プライベートで使うのもありだなぁ
と今回の件で感じた

人に興味がないのに
薬剤師で服薬指導をしたり
栄養カウンセリングを始めたりと
非常に苦手な分野をよくやるもんだと自分でも思う

人に興味はないが
人がどう変わるかには興味がある
人の変化に寄り添いたい
そういった薬剤師・栄養カウンセラーとして
自分も変わっていこうと思った

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