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言葉も通じないのに

犬と猫が身を寄せ合ってる写真。
馬の上に鳥がちょこんと乗っている風景。
おじさんの膝の上に乗っているウサギ。

あああ、私の心をくすぐるこれはなんでしょう。
違う種族の生き物が寄り添っているのを見ると、なんとも言えないふわっとした気持ちが沸き起こります。
世の中にこの手の写真が多いのを見ると、私と同じ「違う種類の動物同士が仲良いのを見ると、悶える」人々が一定数いるのが分かります。

彼らは、言葉はもちろんのこと、その種族だけで成り立つコミュニケーションを使うことができないのに、ただ「あったかいから」「居心地がいいから」「安心だから」そばにいる。
場合によっては、鳥と猫など、捕食する側とされる側の場合もあります。ライオンと人間、鶏と人間などもそうですね。

「小さな家出」

だから、私が絵を描くとき、違う種類の生き物を一緒に描きがちです。
架空の動物もいれば、実在の動物もいる。
形や、硬度(もふもふ、つるつる、ふわふわ、かちかち)が違う生き物が、言葉ではない何かでつながっているのが好きなのです。

だから私は膝の上に猫を乗せながらーーそう、本当は絵を描くのには、じゃまでじゃまでしょうがないのにーー右手にペン、左手は猫のあごの下に突っ込んで、今日もカリカリ絵を描くのです。

サポート頂けましたら、際限なく降りかかってくる紙代と画材代に充てたいと思います。