シュタイナー教育 ①
写真は、オレゴンにあるWaldorf School Eugeneの幼児クラスです。
2022年2月23日にアップしたシュタイナー教育で、卒業生や在学生の印象から、シュタイナー教育を説明してみました。
https://note.com/miontosanta/n/n74afc7eb655e
優劣という概念を持たない人達。
そういう感覚が当たり前の人達は、
ただその人として目の前にいて、
私の言葉をふんふんと聞いて、
そこで終わる、
ってことが多かったように思います。
賞賛も批判もなくて、ただふんふん、
あれ?って最初は思ったけど、
彼らのキョトンとした表情を見ると、
あ、それで良いんだ、と、
そこに落ち着くのです。
すると私もふんふんって自然になれて、
肩の力が抜けて心地良かった。
彼らは、どうして、そんな風に育ったのか?
そこでシュタイナー幼稚園とシュタイナー学校の特徴や
シュタイナー教員養成の講義で学んだ事などについて
何回かに分けてお伝えしていこうと思います。
まず、私の中のシュタイナー教育についての知識や体験の源を紹介します。
シュタイナー教育を学んだ学校は、
オレゴンのユージーン市にあります。
Waldorf Teacher Education Eugene
https://www.wtee.org
下記のURLのシュタイナー学校&幼稚園に併設されていました。
Waldorf School Eugene
https://www.eugenewaldorf.org
近くに幾つか小規模のシュタイナー幼稚園があり、
そのうちの一つThe Mother Tree に何回か遊びに行って見学させて戴きました。
講習会などがあるとその先生方もWaldorf School Eugeneに集まります。
The Mother Tree
https://www.themothertree.org
卒業後、ホノルルにあるシュタイナー学校の幼稚部に勤務しました。
Honolulu Waldorf School
https://honoluluwaldorf.org
オアフ島のカイルアにやはり小規模のシュタイナー幼稚園があり、そこでは2日間、研修させて戴きました。ご自宅を園にされていて、親戚宅にいるような雰囲気。今でも室内遊びの後、子ども達がおもちゃや人形を元あった場所に綺麗に戻す姿が忘れられません。保護者と一緒のビーチデーにも参加させて戴き、ハワイらしいゆったりした時間でした。
The Green Preschool in Kailua
https://greenpreschoolkailua.com/schedule-of-activities/
オレゴンでの教員養成プログラムは2年間で、週に4回。
1年目は生徒全員で授業を受け、
2年目は、7割型の授業が幼児教育と小中学校の教育に分かれます。
つまり小中の先生になるか、幼児クラスの先生になるか、ここで決めます。
3年目は、授業料は免除され、受けたい生徒は材料費を払うだけで授業に参加できます。なので、幼児教育と小中の教育、両方学びたい生徒は可能です。(今もあるかは定かではありませんが、私がいた時はそういう制度がありました)。
授業内容は、講義(人間の存在と植物、動物、鉱物の存在の特徴、宇宙と地球に対するシュタイナー博士の観点、アトランティス後の歴史、ルドルフ・シュタイナーの著書「神秘学概論」「自由の哲学」「一般人間学」を読み解く為に生徒によるプレゼンテーション、4つに分類された人間の特質、など、詳しい内容は日を改めて書いていこうと思います)、水彩、塑造、ユリズミー(オイリュトミー)、スペイシャルダイナミック、幾何学、木工、フォームドローイング、バイオグラフィーワーク、コーラス、発声学。
講師の先生方は3人の先生をメインにそれぞれの方法で講義してくださり、時期によって、近郊、と言っても車で7時間もかかる場所にあるシュタイナーカレッジの先生やシュタイナー教育に詳しいお医者さんや、バイオダイナミック農業をされている方などが講義してくださいました。
そういう授業をセッティングしてくれた先生達に今更ながら、感謝。
これからアートの授業も含めたシュタイナー教員養成の授業の内容や、幼児教育と学校の特徴についてお伝えしていきます。
2011年に出会った、シュタイナー教育。 ストーンと心に落ちてきて、今も静かに光っています。子ども達やおとな達の心の灯りが輝き続けるような社会はきっと目の前にある。 様々な地で生まれた叡智と、先人達が残してくれた勇気と一緒に、歩きます!