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繊細さんの漫才鑑賞

繊細さんって誰の事かって?

もちろん、私ですよ。

そんな私がお笑い動画を観て、感じた事を今回は記していく。


私は繊細さん(かも)

いつもエッセイで元気良くふざけた事を書きまくっているから、とても繊細さんには思えないだろうが、私はとにかくメンタルが弱い。

例えば、最近、夕方のニュース番組で交通事故を報道している事が多い。事故も然ることながら、煽り運転とかの様子も映されている時もある。もう怒鳴り声とかがテレビの中から聞こえてくるだけで、チャンネルを変える。

とにかく、人が威圧的に怒鳴っていたりするのを見ていると、自分の事でもないのにまるで自分の事のように心がザワザワする。人が騙されているドッキリ的な番組も苦手。こういうのを他人と共感性が高いというのだろうか。

昔から刺激物にとことん弱い。ドキドキハラハライライラする物からは極力避けて生きてきた。

標準語と関西弁のツッコミ

今日はアンタッチャブルの漫才動画を観た。

アンタッチャブルは過去にM-1グランプリで優勝しているし、非常に漫才が上手な事は知っている。でも、ネタ自体は今まで観た事がなかった。

そして、観始めたんだが、何か違和感が……。

柴田さんが放つ渾身のツッコミである「バカ!!!」が、何故かこちらのダメージになってザワザワするのだ。

いや、「バカ」だの「アホ」だの漫才のツッコミなら当たり前のはずなのだが……。

ちなみに標準語漫才というと、ナイツのネタを良く観るのだが、土屋さんのツッコミはどちらかというとたしなめる系で強く「バカ!!!」とは責めない (全くないとは言わないが)

そういえば、標準語でなく栃木訛りだが、私が好きなU字工事もツッコミの福田さんが「バーカ!!!」っていうけれど、あまり気分は良くない。その後の喧嘩からの「ごめんねごめんね~」でつい笑ってしまうのだが。

これが関西漫才だと、いくら激しく「アホちゃうか!!!」と怒鳴ったところで、こちらの心には何も起こらない。

不思議なのは、漫才のツッコミで使う標準語の「バカ!!!」と「アホちゃうか!!!」は言葉の意味としては、寸分互いなくイコールである。

言葉を受け取る側の事情

言葉の意味は全く同じなのに、何故こんなに私の方で受け取る気持ちが違うのか?

考えられる事はいくつかあって、それは私が普段標準語を使うので、「バカ!!!」という言葉に敏感になっているのかもしれない。

関東人は裏では思っていても、なかなか日常生活で「バカ!!!」と面と向かっては言わないと思う。もし、言われるケースがあるとしたら、相当ガチで相手を怒らせた時くらいだろう。

もちろん、これは漫才のネタであり、そもそも自分に向けられたものでもない。でも、何か繊細センサーがザワザワ反応するんだろう。

それと比べて、関西漫才の「アホちゃうか!!!」は、私の日常生活の中では絶対に向けられない言葉であり、なおかつ、関西弁の漫才は聞き慣れていて完全な「創作物」として1つ壁を隔てて受けられるからではないか。

関西弁の漫才との親和性

そういえば、色んな芸人さんのYouTubeチャンネルを観ているが、関東芸人の方達が、口を揃えて「関西弁はズルい」と言っている。

言葉は関東よりも全然キツイ癖に、何故か柔らかく聞こえてしまう。関西人はキツイ事を面と向かってガンガン言うけれど、それは情の裏返しであり、どこかに温かみがあると感じるのかもしれない。知らんけど。

漫才(特にしゃべくり)はやはり、本場である関西弁との親和性が高い。しかし、近年のM-1グランプリを見る限り、関東出身のコンビも多い。でも、関東出身芸人達で、純粋なしゃべくり漫才で勝負している人は少ないように思える。これは、しゃべくりだと関西弁には勝てないと思っているからかどうかは、お笑い初心者の私には分からないが……。

標準語のしゃべくり漫才だと、遥か遡るがツービートがいる。あれはボケのたけしさんの「赤信号みんなで渡れば怖くない」等の、令和でやれば絶対にアウトなある意味反則技みたいなインパクトがウケたのかもしれない。

最後に

前に記事にも書いたが、どんな漫才が好みかは人によって千差万別である。スタイルが多彩にある今は、自分の好きなスタイルの芸人さんを応援すれば良いと思う。

今日観たアンタッチャブルも、柴田さんの激しいツッコミは私だけの事情なので置いといて、ザキヤマさんとの掛け合いの上手さはさすがであり、M-1グランプリ王者の名に相応しい漫才だった (初心者が偉そうですみません)

これからも、色んな漫才を観て楽しもうと思う。お金が安定したら劇場にも行きたい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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