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タツノコアニメへの愛を語る

先に言っておくけれど、今回のお話は、確実にミドル世代以下は完全に置いてけぼりになる予定 (スミマセン)

ビューやスキは執筆のモチベにも関わるので、なるべく読んでもらえるような需要のある記事を書いていこうと決めたはずなのに、タツノコアニメへの愛が勝ってしまった。昨日、たまたま「とんでも戦士ムテキング」の公式動画を観てしまったせいなのだけれど。

今回は、そんな熱烈なタツノコアニメへの愛を、引かれる覚悟で存分に語る。本気で書いたら、多分1万文字を余裕で超えると思うので、そこは調整しながら読みやすい文字数にはしたい(愛ゆえに自信はないが)


ギャグアニメの金字塔 「タイムボカンシリーズ」

タツノコアニメといえば、「科学忍者隊ガッチャマン」や「ハクション大魔王」「みなしごハッチ」などが有名だったと思うが、当時、タツノコアニメの人気を不動のものにしたのは「タイムボカンシリーズ」だと思う。

私は子供の頃、この「タイムボカンシリーズ」がめちゃくちゃ好きだった。サムネの画像は私の宝物であるタイムボカン全集である。

 「タイムボカンシリーズ」は、フジテレビ系で土曜夜18時半にやっていた。今で言えば、「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」のように家族みんなで夕飯を食べながら観ていた。

当時は、ビデオデッキがギリギリあるかないかという時代なので、見逃すと泣く事になる(実際、何度も泣いた)

1975年のタイムボカンから始まり、1983年のイタダキマンまで、実に8年も同シリーズは続いた。その後も、2000年に「怪盗きらめきマン」として復活して、更には2008年に「ヤッターマン」のリメイク、2009年に「ヤッターマン」の実写化、更には2015年にヤッターマンのスピンオフ作品である「夜ノヤッターマン」や、2016年にタツノコプロ創立55周年を記念して、「タイムボカン24」という新作も作られた。

ちなみに、「怪盗きらめきマン」は、久々に復活して、きらめきマンの1号が女の子で、2号が男性だったけれど(昔のシリーズは必ず1号が男性) この辺は、昭和と違って平成になって女性の方が強くなった表れなのかなって思った。

このように、1975年に作られたアニメが、度々復活して2016年まで最新作が作られるという事は、相当愛されているアニメだといえる。

しかし、2000年の「怪盗きらめきマン」も2016年の「タイムボカン24」その二期作品である「タイムボカン 逆襲の三悪人」も、時代の流れや制作側の大人の事情など往年のような人気が戻る事はなかった。

特に「タイムボカン24」は、タツノコプロはあくまでも原案であり、実際に手掛けたのはレベルファイブだ。一度通して動画を観たが、お決まりのフォーマットに乗っ取ってストーリーが進む事など、頑張ってタイムボカンシリーズ感を出そうとしていたが、あの振り切った独特なハチャメチャ世界やアクの強いキャラ感が足りないというか。昭和から平成に大きく時代が流れたから、子供達の嗜好も変わっていて、仕方は無いのだけれど。

オタスケマンは設定が好き

タイムボカンシリーズで、一番人気は多分、後に何度もリメイクや実写化、スピンオフまでされているヤッターマンだと思うが、私が一番好きだったのは、「タイムパトロール隊オタスケマン」だ。

ストーリーの概略は、公式サイトより引用させて頂く。                           

オジャママンを操って歴史を意のままに改変しようと企むトンマノマント。正義の味方オタスケマンが、正しい歴史を守るため7つのメカで立ち向かう。シリアスな結末が話題を呼んだタイムボカンシリーズ第4作。

タツノコプロ 公式サイトより

実は、タイムパトロール隊員であるヒカル達(オタスケマン)とアターシャ達(オジャママン)は、同じ職場で働く仲間でありながら、お互いの正体を知らない。敵味方に分かれて歴史を守る戦いが広げられる。

私の大好きなタイムトラベル要素、なおかつ、敵味方が普段は同じ職場にいる仲間だという事。

オタスケマンの正体であるヒカルとナナは、今でいう「バカップル」だったりする(ナナはあざとぶりっ子)

アターシャは、歴代の三悪の女ボスに倣い、お色気たっぷり。後の三悪の女ボスは声優さんが交代になってしまったが、やっぱり、あの小原乃梨子さんの色気たっぷりな悪女声には届かないと思う。(それでいて、ドラえもんののび太もやっていたんだから、凄い)

後で加入したゲキガスキーは、声優がシリーズ音楽担当の山本正之さんだったが、上手な声優さんに囲まれて浮いていたが、そこもご愛嬌。

そういえば、ヒカルの声が水島裕さんで、ナナが島津冴子さんだった。後に、あざとぶりっ子ナナとほぼ正反対のキャラである「サクラ大戦3」のグリシーヌをナナの声をやった声優さんだったと知って、ひっくり返った。

裏方ネタばかりになってしまったが、オタスケマンのストーリーは終盤で急にシリアスになり、最後はまさかの三悪が思いもかけず歴史に名を刻む事になる。そんなラストも非常に印象的だった。

タイムボカンシリーズは、基本はギャグアニメである。そんなアホなって言いながら頭を空っぽにして笑って楽しむアニメだと思う。しかし、それでいて、こうやって、たまにシリアスなストーリーをぶっ込んでくるので油断ならない (オタスケマンの次作である逆転イッパツマンが最たるもの)

ドテラマンも設定が好き

タイムボカンシリーズと同じタツノコアニメ枠として、「未来警察ウラシマン」や「とんでも戦士ムテキング」「ドテラマン」があるが、これらも全て観ていた。

私はどうもアニメを観る時に、作品のストーリー設定で好みを判断する傾向がある。

「ドテラマン」に関しては、「タイムボカンシリーズ」よりもハマっていた。

ストーリーの概要は、上記公式サイトより引用させて頂く。

優等生のハジメとお転婆なマリコは、不思議なコスチューム“ハイパードテラ”に袖を通すと、お調子者のドテラマンとおしとやかなドテラピンクに変身。鬼次元の鬼を操るインチ鬼大王との戦いに挑む。ご町内の平和を守るヒーローと、ドジな悪役の対決を描くギャグコメディ。

タツノコプロ 公式サイトより

この作品のキモは、ドテラマンとドテラピンクであるハジメとマリコが変身すると、性格が180度変わるというところと、圧倒的な存在感であるインチ鬼大王の存在だろう。

普段は優等生で勉強ばかりしている真面目なハジメが、ドテラマンになると、女好きで今でいうチャラ男になる。マリコは、普段は気が強く乱暴なトラブルメーカーだが、ドテラピンクに変身すると、途端に敬語のしとやかな淑女になる。このギャップがたまらない。

一方、インチ鬼大王の正体である鈴木繁も、普段は人の良さが滲み出る近所の優しいオジサンであり、ハジメやマリコにも慕われている。

普段は仲良くしているのに、正体を知らずに敵味方分かれて戦うのは、やはり「タイムボカンシリーズ」の流れを組んでいると思われる。何よりも、インチ鬼大王役の八奈見乗児さんの独特な声が、キャラを際立たせている。

だから、タイムボカンシリーズと合わせて、八奈見乗児さんの訃報を聞いた時は、とてもショックだった……。

最後に

まだまだ書く事はあるが、この辺にしておく。

アニメ界全体に言えるが、耳馴染みのある声優さんがどんどん交代していって寂しい。

更に、タイムボカンシリーズのような、何も考えずに笑えるような、良い意味でアクの強い世界観のアニメはご時世柄作れないと思うと、これもまた寂しい。

ヤッターマンのボヤッキーの決めゼリフである「全国の女子高生のみなさーん」なんて、今、子供向けのアニメで言ったら問題視されそうだとは思う。

タツノコプロの公式のYouTubeチャンネルで全部ではないが、当時の動画があがっているので、せめてそれでまた楽しもうと思う。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました(やっぱり長くなった)


追記  私の何十倍もの熱量で、タイムボカンシリーズを語っている方が、noteにいらっしゃった!  愛を貫く事の大事さを学んだ (私は中途半端)


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