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海無し県の本気海鮮食堂 舞台裏

まだ暑かった8月の終わり頃に、「海鮮食堂そうま」の記事を書いた。

公式マガジンに初めて追加して頂いた記事なので、良く覚えている。

昔は、寿司とうどんをメインにした、良い意味でも悪い意味でも当たり障りない和食レストランだったのに、いつの間にか海鮮食堂になっていた。その経緯をこの記事を書いた時点では知らなかった。

今日、たまたまYouTubeを開いたら、オススメ動画で、日テレNEWSの公式動画が上がってきた。

内容を観たら、まさに「海鮮食堂そうま」の舞台裏を紹介した動画だった。

やはり、昔の当たり障りない和食レストラン時代に、看板商品がない事で、お客さんは減っていき、閉店の危機に陥ったのだという。

店を創業した父親の代わりに、長女の娘さんが一念発起して、和食レストランから、海鮮を特化したお店にリニューアルした。

ここは、沼津港からの新鮮な魚が直送されてくるのが最大のウリなのだが、驚いた事に、何とこの娘さんがコストカットの為に、週2回、埼玉から沼津までトラックで往復5時間掛けて自ら魚を買い付けに行っているそうだ。てっきり、普通に業者に依頼して、直送してもらっているんだと思っていた。

娘さんにお店を託した店主だったお父さんは、残念な事に、盛り返したお店の様子を見ること無く、ガンで亡くなったそうだ。

埼玉のお客さんに安く美味しいお魚を食べてもらいたい、そして、従業員の雇用を守りたい一心で、お店を改革して大成功した「海鮮食堂そうま」

娘さんが一念発起しなければ、「和食レストランそうま」のまま、閉店に追い込まれていたかもしれない。

娘さんが、亡くなったお父さんの事を偲びながら涙を流し、お客さんや従業員の事を「家族」って呼んでいるのが印象的だった。本当にお客さんと従業員の方達の事を大事に思っているのが伝わってきた。その暖かい人情溢れる人柄があったからこそ、大成功に繋がったのだと思う。

従業員の方達も、こんな娘さんだからこそ、閉店の危機にある店を見捨てずに、成功するかどうか分からないリニューアル改革に付いて行ったのだろう。

舞台裏を観て、またあの「刺身番長」(名前の由来はお父さんの風貌だそうだ)が食べたくなってきた。娘さん、そして従業員の方達にはこれからもお身体に気を付けて頑張って欲しい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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