感動のさぼてんお好み丼
今日は、食欲の神様から朝の天啓はなかった。
ビシッと天啓で食べたい物を絞られた状態じゃないと、本当に困る。何故なら、私は優柔不断なので、延々と悩んで彷徨う事になるからだ。
私は食べ物に対する執念が凄まじい。
余談にはなるが、父が存命だった頃、ファミレスに行くと、父は自分だけ最高級メニューである5600円のテンダーロインステーキを食べて、母は肉と野菜の鉄板炒め、子供にはハンバーグセット(どちらも1000円以下)という格差注文がまかり通った。
外食代は、母が内職で稼いだお金なのに。
他にも家でも夕飯のおかずが鳥の唐揚げや餃子だった時に、父が必ず私の分のお皿から1個ぶんどったりとか……。
食いもんの恨みは、死ぬまで忘れないからな!!!
お恥ずかしい事だが、こういうのを正に「お育ちが悪い」って言うんだと思う。貧困で食う物に困っていた訳でもないのに。
こうして私は、父が亡くなって14年も経ち、こんなオバサンになった今でも、後遺症のように食べる事に対して異常な執念を持っている。
今日は朝は抜いたので、朝昼兼用で食べる物を買おうと、近所のショッピングモールに出掛けた。
天啓はないので、案の定、当てもなくグルグルと回る事になる。
最初、フードコートのテイクアウトで何か買おうと思ったけれど、気が変わって、食料品売り場に行ったが、これといった物が見付からずに、今度はわくわく広場という特産品を売っているスペースに行くがイマイチピンと来ない。
この3つのエリアを、何回もグルグル回った(1時間半)
お客さんが多い土曜日で助かった。平日だったら、「またあの人来た!」って、絶対に変な人だと思われたと思う。
段々お腹が減って限界になってきた。そうなってくると、もう何もかもが美味しそうに見えてきて、選択の難易度が上がる一方だ。
お育ちの悪い空腹オバサンが、フラフラ歩いていると、ふと、新宿さぼてんの揚げ物に視線が吸い寄せられた。揚げ物を食べると太るのはもちろん分かっている。でも、揚げ物は寿命を引き換えにしても食べるのを止めたくないナンバーワンである(ダメ人間)
新宿さぼてん
何と、好きな揚げ物でお弁当、丼、カレーセットを作れるとの事で。これは知らなかった。
空腹も限界が来ていて、さすがにもう決めないと。
正直言って、さぼてんの揚げ物は品質が良いだけあって、価格は決してお安くはない。でも、美味しい物が食べたい執念が勝ってしまった。
さぼてんは、どんな社員教育しているんだろうと思うほど、どの店員さんも対応が素晴らしい。今日の店員さんも満点の接客で気持ちが良かった。
家に持ち帰り、とっくに空腹の限界なのですぐに食べた。
SaboREDロースかつと特選カキフライ(カキフライは良く見えないけれど)
ちゃんとカツ丼風に卵で綴じてある。
まずは、ご飯から食べたら、柔らかくてビックリするくらい美味しい! しばらくカツを食べないでご飯だけ味わうように食べていた。
我が家は5kg1100円の安い米しか炊かないので、余計美味しく感じたんだろう。でも、高い良い米を使っているのは間違いない。
カツを食べてみたら、柔らかい!!! 普段スーパーで買うロースカツの1.5倍くらいのお値段だが、味の体感は軽く5倍は超えた。とにかく柔らかい。多分、冷めても柔らかいと思う。
まさか、揚げ物でこんなに感動するとは。
高い価格の商品には、それ相応の理由がちゃんとある。もう私は、さぼてん様の揚げ物しか食べられない!!!
美味しい物を覚えると舌が肥えてしまう……。緊急用もしくはご褒美用に取っておこう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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