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市場内で堪能する本格洋食

私は人生で譲れない事として、元気がある時もない時も、とにかく美味しいものを食べたいという欲に忠実になりたい。

しかし、ここ2週間くらい肺炎を患い、食欲の権化みたいな私の食欲が激落ちして、ウィダーみたいなゼリーを細々と食していた。テレビで美味しそうなご飯が映っても、食欲が全くそそられないどころか、観ているだけで胸やけがする勢いだった。これは重症だと思った。

ほとんど食べず、さすがにお酒も断っていたので、結果、2キロ痩せた。

食べないで痩せるのは、身体に良くない事は知っている。代謝も筋肉も落ちるし。それでも、普段どう頑張っても体重計のメモリが増える事はあっても、減る事はないので嬉しかった。速攻戻る事は分かっていても。

そして、ありがたい事にかかりつけ医の先生のお陰で、体調はようやく回復してきた。朗報でもあり、悲報でもあるが、食欲が舞い戻ってきた。嬉しいような、また太る事は確実なので悲しいような複雑な思いである。

前置きが長くなったが(いつも)今日は、さいたま市にある大宮総合食品地方卸売市場内の「キッチンニューほしの」に行ってきた。行列も珍しくない人気店である。

キッチンニューほしの
ジャンボカツカレー 巨大モニュメント

ここの看板メニューは、「特薦ジャンボカツカレー」
このモニュメントもインパクト大。こういうのを見ると、何処でどうやって作ったんだろうと気になる……。画面では、その巨大さが伝わりづらくて残念。

早速入って、カウンター席に座る。1日限定20食の「よくばりセット」がまだ残っているとの事で注文した。

カウンター席は、厨房で調理している様子を目の前で見る事が出来る。

シェフ達が手際良く、複数のガスコンロに乗っている小さなフライパンに、肉やパスタ、調味料を入れて、頃合いを見ながら代わる代わる返していく。ナポリタン、生姜焼きなどが次々と出来上がっていくのを見て職人技だと思った。複数調理しているものを、それぞれ、ちょうどいい塩梅で調味料を入れたり、返したりしないと味がおかしくなりそうだし。さすがプロのシェフ。私なんて、1つのフライパンだけで精いっぱいなのに。

そんな風に感心しながら見入っていたら、隣席のおじさんの前に(恐らく)「特薦ジャンボカツカレー」の皿が置かれた。

あまりのデカさに、目がバグったのかと思った。

さすが看板メニュー。思わず「写真撮らせて下さい!」と言いたくなるほどの大きさだった(言わないけれど)いや、それにしても大きさが尋常ではない。もしかしたら「スーパージャンボかつカレー」だったのかもしれない。私は、厨房のシェフ達の巧みな技に魅了されていて、おじさんが注文をする所と、品物を置いた時のメニュー名を聞き忘れた。「凄い大きさですね!」と話しかければ教えてくれたかも。不覚だった……。

しばらく謎のジャンボかつカレーに目を奪われていたが、ほどなく、私の限定20食「よくばりセット」が到着した。

よくばりセット
よくばりセット

見事にスマホで写真を撮っている影が写り込む。

ハンバーグ、エビフライ、ハムカツ。この写真で見ると、十分に大きそうに見えるけれど、来た時「え、小さい??」って思ってしまったのは、多分、隣のジャンボかつカレーを見て、目がバグり中だからだろう。そして、おじさんは見事に完食していた……。

食べてみたら、ハムカツもしっかりと味が付いているし、ハンバーグは良い肉を使っていて優しくかつ本格的な味、エビフライもプリプリ(相変わらず語彙力ない)何よりも野菜嫌いな私は付け合わせの野菜も苦手で、いつも何とか飲み込む形で食べるのに、今回は美味しく食べられた。きっと良い野菜を使っているに違いない。

ここのお店は、料理のクオリティはもちろんの事、厨房内のシェフ達、ホールスタッフ、みな元気良くハキハキ対応していて気持ちが良い。店内に「ここは市場の食堂なので賑やかです」という内容の掲示がしてあった。「市場の食堂」というと、一般的に和風の定食屋をイメージするが、ここはオシャレな洋食屋だが、活気のある「市場の食堂」である事は間違いない。

ランチは軒並み1000円前後なので、俗に言う格安ランチとはいかないが、料理のクオリティとサービスが値段に見合っていて素晴らしいので、また訪れたい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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