きょうの夢の中。 バスのいちばん後ろの席で、一緒に歌ってくれた誰かありがとう。 もう思い出せないけど幸せだった。 あなたのギターが硬そうで あなたにしか弾けないような気がしたよ。
広く大きい夕焼けを見せたくて必死だった。 このまま何日でも一緒に居られるようにって 繋ぎ止める為に走っていた。
自分が"妥協した先"であることの屈辱
甘美な迷いに 思考が絡まって 雨に濡れてまた香り立つ。 そんな夏の始まりをしている。
この家に越してからずっと 悲しくても胸が痛くなるだけだったのに 自然と涙が出てきた。 先月出していた手紙の返事が届いたのだ。 ポストを確認しては まだこない、まだこない、と毎日心で呟いていたが やっときた。うれしかった。 白くて軽い、カサカサと音の鳴る封筒を開けると、 とっても小さな原稿用紙が数枚入っていた。 初めて彼の字を見た。まだ(わたしのなかで)実体のない彼が書いた文字。 中身を見て驚いた。 頼りない琥珀色の灯りと、孤独な弦楽器の重たさ、この指の痛み。 「猫は何
何人傷つけてきたんだろう 何回恋をしてもらったんだろう 何回キライをあげたんだろうか。 気がつかぬうちにそうやって 黒い煙を吸わせてしまっているから だから醜いんだね。 赤い煙突から伸びゆく 白い煙にぼくはなりたかった。 憧れていた。 すべて手に取れない。 掴むことはない。って。 悲しいね、ぼくら。 補足 「キライをあげた」というのは、自分のことをキライだと思わせてしまったという意味で。
人生って遊びだと思うんだよ
もう縋るような恋なんてしたくないよね。
食べ終わったのに味は覚えてない
何か遺したいけど、 それが何なのかわからなくて もう夕陽が登ってきてしまった。
人が愛を歌うには理由があるでしょ？ たいせつなものは、可視化して、側に置いておきたいんだよ。
「仕方がないから許してあげる」 って思っていれば、 けっきょくは許せるんだ。
膝のうえの猫を撫でると なきごとを言えなくなる。 我慢するのではなく 消えて無くなるのでもなく 飴玉が溶けて口に残る それとおなじことが、 脳味噌のなかで起こる。
ベランダにでると空にはぽっかり穴があいて 雲に色がついてた。 雲を通して届いた光は ベランダを青く染めたけど、 わたしにはこの雲についた 太陽のいろを見ることができるから 青いきもちではなく まざりあった暖色の暖かいスープを 手に持ったときのような そんなきもちでいる。
教科書を持っていたいな。 それは移りゆくもので良いから 迷ったら思い出して、しっくりくるような。 じぶんなりの教科書を持っていたい。 書きかえても、鉛筆の跡が残るけど、 それでいい。 それがいい。
またこれは、透明人間になっているのかな。 見てみて。わたしの色を見て。 そしておしえて。 どんないろしてる？
