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港と水平線と

ずいぶんと傷付け傷付くこともあった
今はまだ船から港に飛び移れるくらい
ほんの少ししか進んでいない

船から見下ろす港には
私が傷付けたり
私に手を差し伸べてくれた人達がいて
なんだか複雑な気持ちになった

ありがとうと叫びたいし
ごめんなさいとも叫びたい

だけどぶっきらぼうの私は
どっちも言えずに
ただただ視ないようにしている

こんな子どもみたいな私
一番港に置いておきたかった私

だけど船はもう出港していて
だからせめてもの前を向くことにした


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