いつか、シースルーを。
先日、暗闇トランポリンに行った時のことだ。
「夏目さん、夏目さん」と、インストラクターの若者に呼び止められた。
「今、アパレルのフェアやってるんです。トップス2着で10%OFFなんです。いかがですか?」
ここのウェアはみんな可愛い。そして、とてもおしゃれである。なのだが、ハラの部分が露出しているもの、背中が大きく開いたものなど、結構勇気が必要なものが多い。
私は、デブである(自分で書いて、悲しい)。この体型を改善しようと、ジムやらトランポリンに通っているのに、そんな勇気が必要なものが着れますかいな。そもそも、どうして私に勧めてくるかな・・・見た目で判断してくれよ。
と思いながらも、どんなもんがあるんかいな? と、ちょっと物色してみた。
実は、結構攻め気味のファッションが好きなのである。見ていると、楽しくなってきた。中でも、黒のシースルーのトップスに惹かれた。ああ、これ着たい……
でも、どう考えてもハラやコシの部分が透ける。やっぱり、このハラ肉を見せるのには無理がある。インストさんは「いやぁ、着たいものを着て飛ぶのがいいんですよ。テンションが上がりますもん!」とおっしゃったが、いやいや、このウェアを着た自分を鏡で見て、テンションが下がることは間違いない……
結局、少しだけ透けている部分はあるもののほとんど隠れている、そして、お尻も隠してくれるくらいの丈の青いものと、背中が少しだけ開いていてリボンがついている赤いものを購入した(10%OFFに惹かれて、2着)。
でも、私は攻めたウェアが着たい!いつかシースルーのトップスが着たい!
あの、黒のシースルートップスが着られるカラダになるまで、飛び続けようと、決意したのだった。
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