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間取り相談だけで事業は成り立つのか。 vol.2 -無料相談はもうやらない-

間取り相談をやってみようと決めて、
初めにした事は1ヶ月限定無料間取り相談。
相談というより無料で間取り書きますよ〜!
という何とも浅はかなキャンペーン。
工務店でも建築事務所でも無いので金銭的には何の利益もないお仕事。

その頃のフォロワーは500人くらいだったが、Instagramで告知したら30分くらいでもう20件くらい来てしまった。
告知では月末まで募集とか書いていたけど、これは無理だ、ってなって一瞬で締め切った。

無料ということもありみなさん快く待ってくださって、ありがたかった。
急いでいる方から手をつけました。
全て終わる前に最終週に5件程再募集したら、
それも一瞬で受付終了になりました。

無料相談での収穫は、
事業を始める際のポートフォリオとして使えること
 →SNS掲載を条件にしていたので、その後の投稿時にも使えました。
みなさんの悩んでいるポイントが分かった
自分の間取りが世の中の方にも受け入れられる事の認識
 (無料だということもあるが)
尺モジュールでの腕ならしができた。
 それまではmモジュールでしか書いたことが無かったので。
無料相談の後、有料で書いてほしいというリピーターさんの獲得
といった感じです。

その1ヶ月で前職で書いていた間取りの1年分くらいはやったので、夜も遅くまで作業をしていたのですが、全く苦にならずとても楽しい時間だった。
アンケートもいただいて、感想もいただけた。
無料なので何かケチをつけるという方はいなかったけど、
それでも喜んでもらえたことがとても嬉しかった。
改めてこの仕事好きなんだな、って実感した。

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ただ、もう絶対無料ではやらないと決めた...
それはなぜか。
・続けていたら確実にクオリティが下がる
・「間取り」の価値がどんどん下がっていく

これまでの10年間が無駄になるな、と思ってしまった。
たくさんの方にお世話になって教えていただいたノウハウ、前職での自分の経験値を安売りしてしまうことになるのだ。

ある程度のお金をいただくからこそ自分も頑張れるし、その料金以上の価値を出そうとさらに頑張ることができる。
もちろん無料だと仕事は続けられないし、生活を続けることすら無理だが。

ちゃんと自分の価値を考えるきっかけにもなりました。

今までサラリーマンだったので自分自身の価値を分からずにきてしまっていたので、価格を決定するのも難しかった。
間取り作成にかける時間・コスト、経験値等含めて決めてお問い合わせがあれば料金表を送るという形を取ってみた。

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試行錯誤して、
最近やっとホームページに料金を載せました。(←遅っ)
http://mio-design-office.com/price-2/

今の悩みは同業者が増えたこと。
3年前から比べて間取りをInstagramで投稿する建築士さんも増え、
間取り相談を格安で(おそらく副業)短時間でする方が増え、
頭では分かっていたけど、もやもやしてる。
その安さ、2時間くらいで書き終えるのか、、?
自分の価値の発信、考えていることの発信、自分自身の雰囲気(人柄)などをもっと伝えていかないといけないなと感じいる最中。

薄利多売も1つの手かもしれないですが、
この建築業界の間取りを安く書いてもらえる風潮を無くせたらいいなぁと感じています。
工務店さんとかもデザイン料とか少しずつでも取っていけたら本当は良いなと。
なかなか業界の大きな部分を変えるのは難しいですね。
もっとみなさん自分の価値を高くつけてほしい。(切実)

個人のお客様相手なので難しいんですよね。
そもそも建物自体にお金がかかるし、もう予算もいっぱいいっぱい。
でもだからこそ間取りのところでも少しはお金もかけてほしいし、
間取りでコスト削減できることもある。
それを含めた資金計画になっていくといいなぁ。

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さてさて、少し話はそれましたが、ついに、、、初依頼がきました。

続く。

次回の記事は...
価格設定どうした?

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間取り投稿中のinstagram
https://www.instagram.com/mi_archi/

間取り相談サークルはこちら。
月額500円で簡単に相談が可能です。(間取り作成以外)
https://note.com/mioarchi/circle
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大手ハウスメーカーを辞めてフリーランスで活動しています。 応援していただけると嬉しいです!