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030.自分が今からなにを書くのか、自分にすらわからない / 最近好きになった土田くんのこと


No.030、ということはとりもなおさず「30日間、毎日なんか書いてる」ってことですね。ブラボウ(ひとりスタンディングオベーション!)。

ちなみに冒頭の文は「とりもなおさず」という日本語を使いたくて書いたようなとこがあります。わたしはこういう言葉が好きだ。「とりもなおさず」は中学時代の国語の先生が口ぐせのように言っていて、そいつのことは大嫌いだったのだけれど、「とりもなおさず」はカッコいいじゃん、と鮮烈に思った記憶がある。

なにかテーマを決めて書く、ということも好きで、今書きたいテーマって「夫婦喧嘩を小芝居で解決する方法」とか「選ばれるのを待つ人生なんてクソだ」あたりなんだけれど、書き切るまで集中力がキープできなさそうなので、今日は散文的な内容でよしとすることにする。

散文的な内容なので、意味はなく、オチもない。

だいたい、わたしは意味がなくオチもない、みたいな方が好きなたちなのだ。なんか、世の中にはびこっている「俺は答えを知っているんだぜ」「俺は悟っているんだぜ」「俺はメンタルや魂の領域のことなんて死ぬほどやってるんだぜ」「俺はオマエらを救済するんだぜ」なんていう人たちがあまり好きではない。

あまり好きではないっていうか、嫌いだ。なぜだろう、なぜかな。美しくないし、セクシーでもないし、ダサいし、カッサカサのすっかすかに見えるっていうか。うん、理由はないね。嫌いなやつらが嫌なことやってるな、としか思えないっていうか(笑)。

その人たちは、自分にはもう、わからないことなんてないんだ、と言っているみたいなの。どんなことを聞かれても、すべてにちゃんと答えがあって、自分はそれを知っているんだ、と思っているみたいなの。

そのスタンスに触れるたびに、すうっと寒気がする。

「わかってる」って思っていて、理路整然と説明してくれたりもする。でもそれは、本当の答えにたどり着く前に、ニセモノの答えを掴んじゃって、そうしたら思いの外、お金が入ってきたりチヤホヤされたり、それまでには手に入らなかった称賛や承認が得られてしまって、嬉しくて嬉しくて、それでずっとそのニセモノの答えをにぎりしめたまま、進むのをやめてしまったというだけの、ぬるい話なのだ。

だからそういう人に1ミリも興味がないんだけれど、そういう人たちもわたしに1ミリの興味もないと思うので、ある意味世界はよくできている。これが棲み分けというやつ?

あれ、記念すべき30日目の投稿なのに、やっぱりこうして「なんでこんなことを書いているのだ、わたしよ?」というはめになっている。けれどこれは散文なので、意味はなく、オチもなく、なんなら読んでいるあなたですら「なんでこんなものを読んでいるんだ、わたしよ?」と自問自答しているのかもしれない(なんだかすみませんね)。

このところ、これを書こう、という意図をもたずに書き始めているので、だいたいこんな感じになってしまう。息抜き、程度にはなるのかな?笑

まあでも、その薄くてぬるいなんちゃってグルたちのことは放っておいて、わたしが「そうそう!こういう男が好きなんだよね〜」と思った話をしよう。久しぶりに恋をして、その人の名前は、土田新二さん、32才(独身・書店員)です。じゃん!


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はー。好き。こういう人w。

なんだろう、こういうことだよね、って思ったんだよね。土田くんのたんたんとした毎日を読んで。わたしは彼の、なにを目指すでもなく、だれと比べるでもなく、でも毎日目の前にやってくるひとつひとつの出来事に、そのときそのとき、彼の中での「ふつう、より、ちょっとだけ良きことってあるんじゃないか?」って考えながら、自分なりに応えていく姿を見て、「それだけで、死ぬほどカッコいいよ?わたし、あなたみたいな男のひとってほんとうに好きだよ!」って、思ったんだよね。

孫娘を亡くしたおじいさんが本を買いに来たり、
かわいがってくれた叔父さんのお見舞いに行ったり、
好きな絵本を思い出してみたり、
書店のフェアの企画を考えてみたり、
合コンに行くために新しい服を買って気疲れしたり、
気に入った子に振られたり、
ギャップ萌えさせようと悪ぶってみたら空回りだったり、
でもそこが可愛くって好きだなって思われたり、
既婚の友人の話を聞いて結婚したくなったり、
そういう日々のすき間にいつも、
”生きるって、俺の人生って、なんだろなぁ”って、
真摯に思いを馳せていたり


そういう、誰にでもやってきそうなそのときどきのシーンで、自分らしく人間らしく、強さも弱さも優しさも怒りも織り交ぜながら「正解なんてあるのかよ?それは誰かに教わるようなものなのか?」って、モヤモヤするような気持ちのままに応えていく。その全部が彼で、そのどの瞬間もただ、彼は彼でしかなくてさ。

そうしかできないし、それしか生きるってことはないのに、わたしたちはいつでも揺れて迷って、これでいいの?って考えて。そうこうしてたら、いやいいんだコレで!って思える瞬間がやってきて。それを繰り返す、死ぬまで。そういう人生が尊くないなら、誰の人生が尊いの?って思う。

わたしはもう、めったに土田くんのような人に出会えない感じですが、すてきな人ってどこにでもいたんだったなー!ってことを思い出した。

そうだった、まやかしのようにギラギラとした人たちではなくて、いつでもいぶし銀のような、毎日をコツコツと生きる人が、いつだって好きなんだ。そういう人たちのいる世界の一部として、わたしもいたいだけなんだ、きっと。

土田くん、この本の人です。


書いてみるまで、自分が何を書くのかまったくわからないスリリングなnoteデイズはつづく...。ドキドキ。


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