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ミヒツノコイ、は ヒミツノコイ、に似ている。

 みひつのこい と、いう言葉に出会った。
法律用語であるらしい。

 たとえば、「未必の故意」に対して「認識ある過失」という用語があり、犯罪が発生する「かもしれない」と思いながら「それでいい」と思うのが「未必の故意」で、犯罪が発生する「かもしれない」と知りながら「大丈夫」と思うのが「認識ある過失」だという。

 未必の故意 と 秘密の恋。
 語感だけじゃなく内容的にも似ている気がする。

 例えば「秘密の恋」といえば思い浮かぶ「不倫の恋」は、いけないことと知りながら恋に落ちてしまった、というシチュエーションが、「未必の故意」っぽい。
 また、いけないことと知りながら、「大丈夫、バレないだろう」と行う不倫は、「認識ある過失」っぽい。


 それでも、割り切れないのが人の気持ちだもの、予測してコントロールはできないだろうな。
 だから未必の故意で、感情のおもむくままに、秘密の恋に走るも、
 認識ある過失で、スリリングな恋を開きなおってするのも、
どちらも人間らしいと思う。
 色んな状況とタイミングがあって、火花が散って、恋が始まる。
 社会的な常識とか、立場とか、世間体とか、見栄とか、競争心とか。日々がんじがらめになってる心が、「も~、イヤッ!息が詰まっちゃう~!」と、悲鳴をあげて、未必の故意から秘密の恋に落ちてしまうのも、息抜きといったらナンですが、まあ、そのような事もあるでしょうなあ、にんげんだもの。とかなんとかつらつら思う私であるが、周囲に色気のある話題は皆無なのであった。
 だから、これはヒマツブシに思いついて書いた、どうでもいい話。


 秘密の恋をなさっている方は、まずはバレないように上手にされればよいかと。
 でも万一こじれて楽しむどころじゃなくなって、別件の「未必の故意」や「認識ある過失」に移行しそうになったら、おやめになった方がよろしいかと。
 くわばら、くわばら。


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