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セミに乗ってきたおじいちゃん

お盆初日。

両親と娘が出かけようと玄関を開けた瞬間、私が世界で1番大嫌いな蝉が家の中に入ってきた。

叫びながら逃げ惑う私。

「何でよりによって入ってきたのセミなのーーーーー!!」

安全地帯に息子と身を隠し、出かけている両親と娘の帰宅をひたすら待つ。

「ママセミこわいの?」

「うん、ママセミ怖いし大嫌い!
セミ鳴いてる??」
(私は難聴で四六時中耳鳴りしてるから蝉の鳴き声聞き取りにくい)

「ないてないよ!
ママ、ここにいるから◯◯くんがいるからだいじょうぶだ!
まっ、ぼくもセミこわくてさわれないんだけもね!」

という息子のへなちょこヒーローっぷりが可愛かった。笑
そしてしばらくして帰宅した父がセミを捕まえてくれて、外に逃してくれた。

「お盆の時はね、ご先祖様が生き物に乗ってくるから、生き物殺しちゃダメなんだよ!」

と子ども達に教えてくれていた。


8月に入ってからというもの、私は絶不調だった。

一気に動けなくなってしまったのだ。

やりたい事はある。

でも自分の中の根底の部分
周りの意見とか関係なく
本当に自分が抱いているもの

それがしっかりあるはずなのに、色んなものが邪魔をしてよく分からなくなってしまっていた。

きっとこれは自分ととことん向き合い、自分の執着や不要なもの、断捨離をしてクリアにして、しっかり自分の心に問いかけてあげるタイミングなのだと思った。

良くも悪くも周りに影響を受けやすいのを分かっているから、そこからSNSを一切見ず、連絡も必要最低限にして、この数週間、常に自分の心と対話し続けた。

めちゃくちゃ苦しかった。

自分と向き合う作業は本当にきつい。

弱い部分
醜い部分
認めたくない部分
たくさん出てくる。

でもプラスもマイナスも色んな事に気づけた。

その時に改めて自分で自分を蔑ろにしていた事
自分が自分を1番に大切にしてあげられていなかった事に気づいた。

私の心は助けてって叫んでた。
もっと私の想いのまま
私は私でいたいよって
心の奥底は泣いてた。

まだまだここをすっきり抜けた感はないけど、8割くらいは自分の中で腹落ちしてる気がする。

(これに関しては長くなるから、また気が向いたらつらつら書きます✍️)


そして私はこの今の自分の事、これからの自分の事、今感じているすっぴんの私の心を、大好きなおじいちゃんとおばあちゃんに話に行きたくなった。

ゆっくり話したくて、1人でお墓参りに出かけた。

そしておじいちゃんのお墓があるお寺の入り口に書いてある言葉を読んで涙が出た。

『心を大切に』

佛教ではこの世の中の一切のものごとの創り主は心である。

今の私に出逢うべくして出逢った言葉だと思った。

そして中に入った先にある言葉にもまた泣いた。←泣きすぎ

私はこの自己内省期間の間で、自分の心の中でたくさんの断捨離をした。

その中の一部には、自分の人生かけるくらい大切にしてきた感情もある。

それでも、今まで持っていたものを手放す事は、自分が決めた事であっても、不安になったり、これで良かったのかなと考えたりするもの。

そんな胸中だったから、この言葉を見て

「迷わず前に進め!」

と言ってもらった気がした。


この言葉と出逢って、胸がいっぱいの状態でおじいちゃんの元へ。

お墓の前で手を合わせて泣きながらたくさんお話した。

なりたかったすっぴんの私で。

きっと今、私が1番すっぴんの私の感情を出せるのはおじいちゃんだ。

いつでもどんな私でも味方でいてくれたおじいちゃんは、この時も私をまるごと包んでくれたような気がした。

きっとここに1人で足を運ぼうと思った事も、おじいちゃんが導いてくれたんだなと思った。

おじいちゃん、ありがとう。


そしてふと思い出した。

家の中に入ってきたセミの事。

私がこの世で1番大嫌いなセミ。

セミ自身も自分がどんな出来事にあうかも分からず、長い地中生活を経て、やっと地上に出てきた短い命の中で必死に飛び回ってる。

それなのにこんなに嫌がられて可哀想なものだ←

でも彼らは物凄い勢いで突進していく。

ともかく飛ぶ、飛びまくる。

時にはおしっこも飛ばしながら←

そしてとまれる所を必死に飛んで探しながら見つけてやっとの思いで止まる。

おじいちゃんはこのセミに乗ってきたんじゃないかなと思った。

いつでも私を心配していたおじいちゃんだった。

亡くなる間際も、私に素敵な旦那さんができるかどうか結婚できるかどうか、どんな男性が私にいいかと熱弁していたくらい。笑

「みおはその愛嬌があればどこ行っても大丈夫!
いつでも笑ってろよ!」

たくさん私を愛してくれていたおじいちゃん。

勢いのあるセミに乗って、できる限り近くまで来てくれたのかなと思った。


亡くなってもう何年も経つのに、いつでも背中を押してくれるおじいちゃん。

今回の一連の出来事のおかげで、またすっぴんの私の気持ちを再確認できた。

おじいちゃん、ありがとう。

見守ってくれているご先祖様、ありがとう。

そして何より

今の私の事を見守ってそばにいてくれる皆さん

本当にありがとう。

皆さんのおかげで私は今日も幸せを感じられる日々を過ごせています🌻


さあ、新生みおの幕開けの準備期間。

やるよ、やったるよ。

誰かが望む私の姿
期待された私の姿
そんなものになりたいわけじゃない

何者かになるんじゃない
どんな自分になれるか
どんな自分でありたいか
何がしたいのか

ワクワクする事も
やりたい事も
叶えたい夢も
人間関係も
恋愛も
仕事も

自分をたくさん愛して満たして
周りの人達にたくさんの愛を贈りたい
そしてみんなで笑いたい!!

胸の内を明かした事を
後ろ指さしたい人も
笑いたい人もいるだろう

でも

私は自分が生きたい人生を
子ども達を育てたい世界を
音楽とともに

自分の手で切り拓いていく!!!!!

その先に出逢う世界や人が幸せの循環をしていくのを私はこの2年で分かったから。

『すっぴんのみおで』

ありたい自分で自分の人生の革命を起こすぞ!!!!!

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