解体工事 アスベストのマニュアルを読んだ話
初めましてmioです。
仕事柄解体工事会社の方と話すことが多く、アスベストはどうしたら良いの?と言われることが多いので調べてみました。
環境省と厚労省が発行している「建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル」というものがありましたが、全370ページ。。。。。
読むのが1度で済むようにまとめておこうと思い、整えておこうと思います。
量が多いので今回は事前調査についてのみまとめました。
工事までの流れ
解体工事は
依頼受諾→事前調査→見積→契約→工事
の流れで進みます。(他にも請求などありますが、今回は割愛)
解体予定の建物にアスベストが含まれていた場合、見積金額にも影響があります。そのため、見積前にはアスベストが含まれているか判断する必要があります。
事前調査とは
アスベストの含有を判断するために行う調査のことを事前調査と呼びます。
事前調査には書面調査と現地調査が含まれます。
調査の対象は建物に使われている建材全てとなります。
事前調査の結果は以下の3つに分かれます。
①アスベストあり
②アスベストありみなし
③アスベストなし
基本的に明らかにアスベストが含まれていないもの(木製タイルなど)以外は分析によって有無を確定させるか、有りとみなすことになります。
事前調査 〜書面調査〜
要約すると、書面調査の目的は
「現地調査の際にどこを調べるか(アスベストが含有されている可能性が高い場所はどこか)の目処をつける」ことです。
ただし、書面調査は難しいことが多いです。
理由は明確で必要な書面が無いことが大半のためです。
書面調査では建物の構造とどこに何の建材が使われているかを把握する必要があり、それがわかる書面が例えば矩計図、平面図です。ただ、残っていないことも多くあり、書面調査は困難です。
困難ではありますが、建物の着工が2006年9月1日以降であることが分かれば書面調査で石綿なしとして事前調査を完了とすることもできます。書面有無の確認は必ず行うようにしましょう。
マニュアルでは書面調査の内容を以下のように定めています。
・設計図書等による、解体等工事に係る建築物等の設置の工事に着手した日、使用されている建築材料の種類を確認
・使用されている建築材料のうち石綿が使用されている可能性があるものについて、石綿(アスベスト)含有建材データベース(https://www.asbestos-database.jp/)等を使用して石綿の含有の有無を確認
事前調査 〜現地調査〜
現地調査は書面調査で把握した構造と実際の構造が相違ないか確認ののち、目処をつけた箇所のアスベスト有無を確認する作業になります。
分析対象が増えれば増えるほど分析費用がかかります。
一方でアスベストありみなしとすると解体工事費用が大きくなってしまいます。
基本的にはレベル3のアスベストに関しては処分費用よりも分析費用が高くならない限りはアスベスト含有とアスベスト含有無の両方の見積を施主様に提出することが良いと思われます。
最後に
今回は事前調査について記載いたしました。
次回はアスベストの除去方法について記載します。
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