アスベストのマニュアルを読んだ話 〜アスベスト除去編〜

前回に引き続きアスベストの除去が必要な工事について記載していきます。
追記があれば都度記載していきます。

アスベストの種類

アスベストのレベルは1〜3に分かれており、その飛散性によって分類されます。

レベル1
飛散性が著しく高い。一般住宅への使用頻度は極めて低い。
種類:石綿含有吹付け材

レベル2
飛散性が高い。
種類:石綿含有保温材、耐火被覆材、断熱材

・レベル3
飛散性が低い。
種類:レベル1、レベル2以外の石綿含有建材

アスベストの処分方法にも以下の3通りがあります。
①封じ込め
 大気への特定粉じんの排出及び飛散が生じないようにしながら特定建築材料の表面又は内部に固化剤を浸 透させる等して、特定粉じんの飛散防止及び特定建築材料の損傷防止を図ること。
②囲い込み
 
大気への特定粉じんの排出及び飛散が生じないようにしながら特定建築材料が露出しないよう板状の材料で 完全に覆う等して、特定粉じんの飛散防止及び特定建築材料の損傷防止を図ること。
③除去
 
既存の特定建築材料を下地から取り除く工法。

アスベストの処理方法

アスベストに関しては解体には以下の3通りがあります。
①アスベスト無し
②レベル1、レベル2アスベスト含有工事
③レベル3アスベスト含有工事

①アスベスト無し

従来通り

②レベル1、レベル2アスベスト含有建物解体工事(切断等により除去、封じ込め、囲い込み を行う場合)


隔離:除去を行う場所を他の場所から隔離し、除去を行う間、当該隔離した    
場所において環境省令で定める集じん・排気装置を使用する。(罰則あり)

届出
①事前調査報告 
工事着工前までに都道府県及び所轄の労働基準監督署長に提出。
自治体によっては別途期限の定めあり。
②建設工事計画届(レベル1のみ必要) 
作業開始14日前までに労働基準監督署長に提出。
③建築物解体等作業届(レベル1のみ必要)
工事着工前までに所轄の労働基準監督署長に提出。
④特定粉じん排出等作業の実施の届出
作業開始14日前までに提出。
提出先は自治体によって異なる。

解体等の除去を行う場合
封じ込め、囲い込みを行う場合

②レベル1、レベル2アスベスト含有建物解体工事(切断等せずに除去を行う場合)

③レベル3アスベスト含有建物解体工事

隔離:切断等飛散の恐れがある作業がある場合は必要に応じて養生

届出
①事前調査報告
工事着工前までに都道府県及び所轄の労働基準監督署長に提出。
自治体によっては別途期限の定めあり。

石綿含有成形板の除去


石綿含有仕上塗材の除去


次回は工事計画の届出か、発注者報告書面について記載します。
発注者報告書面についてはフォーマットを作成して見ようと思いますが、時間がかかると思われます。
気長にお待ちください。

参考


https://www.env.go.jp/air/asbestos/post_71.html

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