看護師の転職で知りたい！クリニックの業務内容やメリットデメリット

看護師は、働く場所の選択肢が豊富な仕事です。
病院や老人施設、訪問事業所やクリニックなど、選択肢は数多くあります。
どのような場所で働きたいかを考えたときに、業務内容についての情報は重要です。

この記事では、クリニックの業務内容やメリットデメリットはもちろん、就労に向いている人についてもあわせてお伝えします。

看護師の転職、クリニックの業務内容は？

私が過去に働いた婦人科系クリニックの業務内容は、以下のとおりです。

• 糖尿病や健診の方の採血

• 健康診断のためのレントゲンや心電図、身長体重測定

• 骨密度の測定

• インフルエンザなどの検査

• 妊婦さんの健診介助、婦人科のがん健診の介助

• 妊娠悪阻のときの点滴

• 機材の消毒や滅菌

• ピルの飲み方や注意が必要な薬などの説明

• ホルモン注射

• 他院紹介時の手続きや受診方法の説明

• 物品や薬の注文、検体の準備

クリニックは、通院する方に診療を提供する場所となります。
疾患や治療内容の異なる方が多数訪れるため、業務内容の幅も広くなるのです。
クリニックによって働く人数も異なるため、作業内容も一定ではないことに留意してください。

病院とクリニック（診療所）の類型は、以下のとおりです。
病院：20床以上の病床を有するもの
クリニック（診療所）：病床を有さないものまたは19床以下の病床を有するもの

病院や病床を有する場合、配置人数についての規定がありますが、病床を有さないクリニックではありません。
そのため、クリニックで働く看護師の数は、医師が決められるのです。

クリニックで働く看護師の人数は、少人数に限られると認識しておきましょう。

参考：厚生労働省｜医療施設の類型

看護師がクリニックで働く場合のメリットは？

クリニックで働く場合のメリットは、以下のとおりです。

• 夜勤がなく働く時間が規則的である

• 緊急対応が少なく業務が一定である

• 残業が少ない

• 決まった曜日に休みがとれる

• 患者さんに密に関われる

• 職員の入れ替わりが少ないため、仲良くなると楽

• 家の近くで働けば、休憩時間に家に戻れる

夜勤や緊急対応など、クリニックによって異なります。
しかし、病床を有さないのであれば、働く時間は日中です。
規則的な時間で就労できることは、プライベートの充実や身体的負担の軽減につながるため、大きなメリットといえるでしょう。

クリニックは、受付時間が決まっています。
そのため、最後の方に時間がかかったとしても、残業時間は病院より短い傾向にあります。
病院では、記録や計画の見直しなど業務時間内にできないことが多々ありました。
規則的な生活という意味では、身体的負担の軽減が図れるのです。

看護師がクリニックで働く場合のデメリットは？

クリニックで働く場合のデメリットは、以下のとおりです。

• 給与が安かったり残業代やボーナス代がなかったりすることもある

• 自分が休んだときの代わりがいない

• 業務をすべて自分で行わなければならない

• 人間関係がうまくいかないときに逃げ場がない

クリニックの経営は、医師が行うことが多い傾向にあります。
そのため、医師の判断で給与やお休みなどが決定し、個々で差が大きくなりやすいのです。
少ない人数でも業務をまかなえるため、就労者がギリギリの人数になることは、やむを得ません。

病院のように夜勤や早番遅番などの勤務がないため、給与は高くないと認識しておく方が賢明です。
人間関係も固定するため、関係性が良好とならなかった場合の打撃は大きいでしょう。

クリニックでの就労に向いている人は？

クリニックの就労に向いている人は、以下のとおりです。

• 規則的な生活がしたい

• 成長した子どもがいる

• 子どもが病気の際、看病できる方がいる

• 人間関係が割り切れる

• 給与以外のメリットを優先できる

クリニックで働く1番のメリットは、規則的な生活が送れる点です。
家族と過ごす時間が取れるうえに、身体的負担が少なくてすむからです。
しかし、人数が固定されるため、代わりがいなかったり給与が安かったりとデメリットもあります。

メリットとデメリットを比較して、生活が守れる道を探しましょう。

まとめ

クリニックは、規模や勤務形態など個々の差が大きくなります。
そのため、就労人数が確保できる場合には、デメリットも少なくなるのです。

年齢を重ねたり家族がいたりと、ライフステージの変化で転職を考えるケースが多いでしょう。
生活を送るうえで、なにが重要かを慎重に検討することが大切です。