博多ちゃんぽんに魅かれる春馬君がスキ

先月だったかな、紀伊国屋
カウンターに積んであるのは
何の本??と思ったら
三浦春馬くんの「日本製」。

衝動買いした。

注文して実家に送り付けたものが
まだ手元に届いていなかったので、
それは両親にプレゼントすることにした。
お蔭で日本47都道府県だけじゃなくって
春馬君の魅力にも気付いてくれたようだ。

一気に読み終えてしまうのがもったいないような気がして
パッと開いたページから
一県ずつ大切に読み進めている。

春馬君が旅立ってしまった後
動画を見漁っていた時に
「ぽこ  ペ~ン」と鳴る可愛らしいガラス細工。
春馬君が吹いていた。

小学生の頃だったか、
父からのお土産だったか、
だいすきだったアレを思い出した!
でも名前が分からない。

ガラスが薄くて壊れやすいから
飾り棚のガラス戸越しに
毎日眺めては
フラスコみたいな愛らしい形した
アレがそこにあるのを
確認するのが好きだった。
そっと手に持っては息を吹き込み
かわいらしい音を鳴らす。

ただそれだけなのに密かな愉しみだった。

ある日両親の知り合いの子供たち、
幼い姉弟が遊びに来た。
私は可愛気のないその子供たちが
好きになれなかった。
けれど自分よりずいぶん年下だから
優しくしなきゃいけないという
空気を感じていた。

案の定私の可愛いアレに目を付けた。
「壊される」
そう感じた。
私は絶対に絶対に貸したくなかったのに
イジワルなお姉さんになり切れず
アレを手渡す羽目になった。

他人がアレを手にしていることも
アレに口をつけて
吹いていることも
悔しくて受け入れがたくて
嫌だと言い切れなかった自分に嫌気がさした。

恐れていたことが起こった。
乱暴に扱うもんだから、
姉弟で取り合って
なんとアレを割ってしまったのだ。

あんなに好きだったのに…。

春馬君が楽しそうに音を奏でている姿を
目にするまでずーっと忘れていたよ。

あれから30数年経ち、
「博多ちゃんぽん」
という名前なのだと知った。

そして今日開いたページは
「福岡」だった。

春馬君もあの音色に魅了されていたことに
勝手に親近感を覚え、
「僕が國井さん(職人さん)の年齢を迎えるころにも
日本のどこかで博多ちゃんぽんの愛らしい音が
鳴り響いていることを切に願います。」
という言葉に、
春馬君がその年齢を迎えるよりはるかに
短い人生で終わってしまったという事実が
切なくて…。

「日本製」を読むたびに
春馬君の豊かな感受性、
有名人なのにすこしも驕り高ぶることなく
謙虚で庶民的で自然体、
日本を思う気持ち、
周りの人への思いやり、
話し手の言葉を丁寧に真剣に聞く態度、
こんなにまっすぐで
愛にあふれた魅力いっぱいの青年が、
希望を失くして力尽きてしまったことが
無念でならないよ。
本当はやりたいこといっぱいあったよね。

悲しいけれど春馬君の笑顔や歌声に魅了されているよ。
春馬君の美しさはただ顔がいいとか
スタイルがいいとかそんなことじゃないんだよ。
内面の美しさが表情や態度に全部出ているんだよ。
あの目が物語っているもの。

遺してくれた作品も少しずつ
観たいなと思う。

「天外者」
私の住む国では上映されるのかな。
されるといいな。
今度帰る時は
福岡に行って
博多ちゃんぽんを持ち帰りたい。

https://youtu.be/MYo5alIaUOk

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