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【インドネシア帯同中】母がいなくなるなんて思ってもいなかった、ずっと一緒だと勝手に思っていた

インドネシアにきて3か月が過ぎたころ、
母が亡くなったとの報告を姉から受けた。

インドネシアにいく直前に母が倒れ、
行くことを迷っていたところ、
2年間夫婦として一緒に生活していなかった私たちに
一緒にいきなさいと背中を押してくれたのは、
ICUに入っていた母からだった。

「何でも夫婦は話し合いが大事よ。お父さんとお母さんだって喧嘩ばかりしとるけど、本当は仲が良いんだから。心配しなくてもいいよ、大丈夫だから。」

ずっと泣いている私に、母も大粒の涙を流しながらそう言った。

母にあったのは、それが最後だった。
温かい手に触れたのは、それが最後だった。


移住してからは、ほぼ毎日母と連絡を取り、
亡くなる2時間前も、母と電話をしていた。
どうでもいい会話をし、笑いあった。
私の携帯会社の保証の件や、書類関係、
ほんとにどうでもいい。
感謝の言葉くらい、あの時口に出していれば。
最後まで、手のかかる娘だった。


49日、日本に残り、父と二人で暮らした。
母の存在をちかくで感じながらの生活。
父は、一気に老けた気がした。

これからもっと楽しいことがあっただろうに。
孫5人に囲まれて、もっと笑顔になれただろうに。
私は、まだ母に子供の顔をみせていない。
それだけが心残り。


3人の娘を嫁に出し、
最後の私の結婚式を10か月前に終えたばかりだった。

今まで、身近な人の死に直面したことがなかったため、
こんなに前触れもなく、
こんなに急に、
別れが訪れるなんて思ってもみなかった。

だからこそ、
身近なひとにお礼をその度、伝えることは欠かせないし、
人生を謳歌すること。
小さなことにくよくよしても、
時間はみんな平等で、
いかに人生を後悔せずに生きるか。

会いたい人には、
思い立ったら会いに行った方がいいし、
お金を貯めることも重要だけど、
これだ!と思ったことに費やしたらいいし。

その一瞬、一瞬の自分の決断が
何気ないことでも、
とっても大切な人生の一部になる。

旦那には、いつ別れが来るかもわからないから、
いってらっしゃいは必ず、伝える。
喧嘩してても。


来月、ずっと会いたかった
海外の友人がフィリピンにくるみたい。
会いに行ってきます。
久々の一人旅。


たくさん、感謝を伝えてきます☺!!



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