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自分がこんな人生を歩むことになろうとは思いもしなかった

高校生とか大学生とか社会人になってからのしばらくとか、けっこう張り切ってたタイプだったと思います。

でもまぁ、よく言えば一生懸命だったのよ。遊びも仕事も。

女子四年文系大卒で両手に武器無し、氷河期真っ盛りの2000年にぼんやりと憧れていただけの業界に就職できるわけなどなく。

かくして22歳のわたしは、希望していた出版業界の超端っこの方にひっそり存在していた会社に契約社員としてぶら下がりました。

むちゃくちゃ低賃金で毎日夜遅くまで働いてたけど、ちっとも辛くなかったなぁ。初めて自分が書いた原稿が記事になったあの日の感動は、いまでもハッキリと覚えてる。思えば若くて愛嬌もあって元気で毎日オシャレして会社に来てよく働き、そりゃみんな優しくしてくれるわな。正社員じゃないから、本気で教育するつもりとかもなさそうだったし、扱いも楽だったんだろうな。

現代の30代前半くらいの子たちから若い層のみなさん、浮かれたところがひとつもなくて計画的で地に足ついてる。肩肘張ってなくて力みがなくて、うらやましいとすら思うよ。

黒歴史とか、穴があったら入りたくなるような恥ずかしい過去とかなさそう。お酒も飲まない子が多いから、翌朝起きて、あーあんなこと言うんじゃなかった…ってアタマ抱えるようなことも少なそう。


離婚することになりました。

もう子供も望めないし、40代で一人になることの怖さと孤独、ちぎれてしまうとまるでこれまでの10年が無駄になるかのようなやり切れない寂しさが込み上げて、なんとか修復したかった。やり直しはきっとできると思った。

でも相手がある話なので、ダメでした。

じっとしていると孤独に押しつぶされそうになるので、今日は初めて麻雀教室に行ってみました。優しい先生が指南してくれました。

カフェを3軒ハシゴして、ムズい本なども読んでみました。なにもアタマに入らなかった。


自分のことをあれこれ責めがちで苦しいんだけど、やっぱり自分くらいはこれまで生きてきた自分の人生を、肯定してあげたいと思っています。じゃないとわたしがかわいそう。

若い頃散々はしゃいで、張り切って、人生プランなんて何も考えていなくて、そんなわたしが悪かったんだろうかと、思い悩んだこともたくさんあるけど。

今日の麻雀の先生が言ってた。「いま切った牌、置いとけば良かったと思いましたよね、でもそれはいま手元に来た牌を見て思っただけのことで、そのときの決断は正しかったんだから、それでいいんですよ」って。

麻雀は人生。

でも人生には麻雀みたいに勝敗などないんだから。

他人と比べない、拠り所を他者に求めない。

今週は心穏やかな一週間となりますようにと祈りつつ、本日の業務を終了致します。






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