続・所感

BUMP OF CHICKENのラジオ「PONTSUKA!!」の、9月27日深夜の放送を聴いた。

今回の報道が彼らにとってどれほど重いものだったのかということ、3人でバンドを続けていくという決断が、妥協なんていう単語がまるきりそぐわないほどの覚悟を伴うものだったということを痛感する。

なんでこんなにいろんなものを、このひとたちは背負わないといけないんだろう。誰がこんなものを背負わせた?


聴きながらそんなことも思ったが、ファンである時点でわたし自身もそれに加担してしまっている。今回のことだけではなくて、いや、今回のことがあったから改めて見えたのかもしれないが、BUMP OF CHICKENのメンバーがどれだけのものを背負ってきたか。4人で歩んできたというストーリー。見えない傷、いたみ、せつなさに寄り添ってくれる曲。それを届けてくれるバンドだという信頼。

それがあったから、彼らは報道を受けてバンドを終わらせることまで考えたし、それがあったから、ここで終わらせるという責任の取り方はリスナーに見せちゃいけない、続けるべきだと判断した。ラジオでの話は、そういう風に聞こえた。

責任感と罪悪感だけで続けるぐらいなら、もういいよ、無理はしないでくれよ、というのも頭を過った。でも、たぶん彼ら自身がゆるせないんだろうな。それぐらい誠実なひとたちなんだと思う。ぜんぶ背負ってきてしまったのも、同じ誠実さゆえなんだろうな。これはラジオを聴いた上でのわたしの推測に過ぎないし、こうやってまた彼らの像を補強してしまうのかもしれないが。

わたしは結局彼らが続ける選択をしてくれたことに、ありがとうと言うのだ。そうしてその数時間後に新曲の情報が解禁されれば、やっぱり喜んでしまう。どこまでも身勝手なファンだ。

だから少なくとも、彼らの誠実さに応えうるような聴き手でありたいと、今さらのようなことを思っている。彼らが続けることを選んだ以上は、彼らができるだけ何も背負わずにまた音楽をやっていけるような仕方で応援したいし、そうなる日を見届けたいと願う。

何を書いたところで、また同じところに帰ってくる。
わたしはBUMP OF CHICKENが好きなのだ。

書くことを続けるために使わせていただきます。