引退試合を台無しにしたバント処理に感じた違和感。

9/21
阪神4-10広島
この日は糸井選手の引退試合ということもあり、
糸井選手の最後の勇姿を見ようと沢山のファンの方が来場されました。
セレモニーは感動しましたが、
試合の方は序盤からテンポが上がらない試合で
延長戦に突入し、
11回には6点を取られ、
更に試合終了した際には23時を回っており終電の影響で最後まで見れないという悲しい試合でもありました。

この試合は色々気になる場面はありましたが、
特に11回の岩貞投手の場面について振り返ろうと思います。


岩貞投手は先頭打者を打ち取りましたが、
會澤選手にストレートの四球を出してしまいます。
ここで小園選手がバントをしましたが、
これを岩貞投手が悪送球してしまい1.2塁。
更に四球で満塁としてそこからは・・・。

このバントをしっかり処理していれば
2死2塁で磯村選手だったと考えると凌げる可能性は充分にあったと思います。

①どんなバントだった?
バントは3塁側に転がるいいバントでした。
この打球を岩貞投手とサードの木浪選手が取りに来ており、岩貞投手が捕球しましたが
送球の際に木浪選手が近かったのも多少あり
視界に入ったのか送球がそれてしまいました。

②誰が捕るべきだった?
バントで3塁側に打球が来た際に左投手が打球を処理しようとすると、
捕球の際に1塁と打者走者に背を向けるようになってしまいます。
という事は投げる際に視界から1塁が見えなくなるため送球は難しく、
また打者走者もどの辺りにいるかわからないため足が速い選手だと心理的なプレッシャーも感じてしまいます。

逆にサードが捕球出来れば、
打球に対して正面を向いているので
1塁の位置はもちろん、打者走者の位置も視界に入るので処理はしやすくなります。
この場合は木浪選手のスタートも悪い訳ではなかったので木浪選手に任せるのが無難な対応だったと思います。

③何故確認しなかった?
そして捕球しなかった選手はサードベースが空いているのでカバーに入らなければなりませんでした。
しかし捕球したのは岩貞投手で木浪選手は最後まで打球を処理しようとしたため、
岩貞投手の視界に入ってしまいエラーを招いたように見えました。

私の違和感としてプレーの確認はしなかったのか?というのがあります。
前の打者を四球で歩かせており、
小園選手が打席に入る前に本来なら
「バントがあった場合はどうするか?」という打ち合わせは必須です。
「俺がベースに入るから木浪は前に来てバントを頼む」
こういう会話があればこのエラーは絶対防げました。

④エラーよりも酷い意識の低さ
阪神の場合守備のエラーが目立ちますが、
今回のような高校野球でも行うような、
ちょっと確認すればケアできる部分を怠り失点に繋げてしまうケースが非常に目立ちました。
この部分に関して成長が無いため、
これでは隙だらけだし、なんのためのコーチなのかと疑問は感じます。

⑤まとめ
CSに黄色信号が灯っていますが
このような意識の低い野球を見たら
勝ち続けるのは非常に厳しいと改めて感じました。
残り4試合しかありませんし、
恐らく変わる事はないですが意地は見せてほしいなと思います。

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