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葬儀の仕事。超初心者時代。11

緑色の原因。それは腐敗。。
次の日には顔全体、そして足裏も緑色に変色していく。
匂いもでてきた。
病院での処置もそうだが、ドライアイスの量も足りていなかった。。
夏はとにかく冷やす。
それもお腹と頭のうしろは重点的に。

緑色になってしまったら冷やすのは気休めになってしまうがそれでも冷やす。
そして毎日メイクをしっかりと。
お通夜の日まで、棺にいれるまではとにかくどきどきだった。
当家さんも匂いの強さにびっくりしていたけどこういうものかと思っていたようでなんかホッとした。
ていうか本当にこれ失態なんだけど。

無事に式を終え、火葬を終えて二度とこんなことはしない!と誓ったはずなのに、そのあと2件立て続けに同じことをしてしまったよ。ほんとあの時の当家さんごめんなさい。。あれは私たちの失態です。はい。

あとの2件は水まででてしまった。
すごい匂いの水。おうちにお邪魔して緊急で棺にいれて冷やす提案をし、棺に故人さんをいれさせていただいたときに、当家のお嫁さんが 「キムコ」を4個いれていたのにきづいてしまい、笑いそうになってしまった。。
そしてあのあふれんばかりの水分の原因がわからなかった。
最終的にわかったのだけど、あの水分は点滴。

病院によってはもう亡くなるかもしれないというときに一気に点滴を追加する病院があるようだ。もしかしたら何か意味のある点滴なのかもしれないけど、
実際もう体がなにも受け付けなくなっているときにいれる点滴ってなんなんだろうかと思うと、やっぱり医療費を上げるための点滴?って勘ぐってしまう。

点滴はドライアイスをいれても凍らない。
しかも皮膚と肉の間に液がたまるので、故人さんの薄くなった皮膚が擦れてやぶれた瞬間にその体液の混ざった点滴がすごい量でてくるんだ。それが匂いの原因の一つでもあり、でてきた水分の片付けが本当に大変。
そして行き場を失った点滴はまた体の別の場所に水泡をつくる。
いたちごっこだ。

だからもうご家族の方にぜひ病院に伝えてもらいたい。
もう治る見込みがないときは点滴をあまり入れないで。と。

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