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皮膚処置に使っていたもの

娘が使っていた被覆材と軟膏などを記録しておこうと思います。

被覆材

全身には使う場所に合わせてカットしたメピレックスライトを使用。訪問看護師さんやヘルパーさんに手伝ってもらう時にわかりやすいように、どの部位に貼るのかをマジックで記入していました。↓

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背中・腰に貼る被覆材には、線を引いて中心からずれないように。ずれるときれいに覆えないので。↓

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腕・脚の関節の部分が難しく、なるべくフィットするように切り込みの位置を変えて試してこの切り方に。月齢によっても変わってくると思います。↓

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背中や腹部は覆う面積が広いので、蒸れないように切り込みを入れます。耳の後ろもジュクジュクしていたので切り込みを入れるようにしたら治りました。なので通気性も大事みたい。↓

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指にはハイドロサイト薄型を貼ります。(上2マス、親指用とそのほか)赤ちゃんは手をギュッと握ってしまうので、指もなかなか治りません。

浸出液が多い個所にはアクアセルAgをびらんの上にのせて被覆材を貼ります。(左下)傷口は乾燥させすぎてもNGらしいので、大・中・小にカットしたものを準備していました。

真ん中左はスキナゲート。普通のテープが使えないので、採血や予防接種後に綿花をこれで貼って止血するのに使っていました。↓

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軟膏

大きな糜爛には軟膏を。ピオクタニンとゲーベンクリームを様子を見ながら使い分けていました。緑膿菌が増えがちで被覆材が黄色っぽくなることが多かったので、ゲーベンクリームを良く使っていました。それ以外はピオクタニン。すごい紫色で、洗濯だけじゃ落ちないのが困るけど、NICU退院当初はこれがよく効いたのか、出生時からあった肘の大きな糜爛がかなり小さくなりました。こっちはこれは耐性菌もでないと言っていたような。

亜鉛化軟膏はおむつの中に、アズノールはミルクを飲むときに乳首にべったりつけて使っていました。↓

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チュビファースト

名前がかわいいチュビファースト。被覆材を貼った後は、チュビファーストで固定します。3キロ前後の娘のサイズ感だと、赤色は腕に、緑色は足に、黄色は頭に使用(耳の保護のため)がほどよい感じ。背中の糜爛が酷くなって被覆材の面積がさらに広がってからは、黄色をタンクトップのようにして着せていました。チュビは洗濯を繰り返すと伸びて緩くなっていくので、本当は手洗いが良さそうだけど余裕がなかった・・・。

指しゃぶりをするので、手にはミトンも常時つけていました。

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おむつ周り

最後まで試行錯誤したおむつ問題。便のふき取りで擦らないように、水たっぷりのコットンで。「Mama&Kids」のスキンフレッシュナーはこびりつく便もスルンと落ちてよかったです。皮膚の保護に亜鉛化軟膏、リント布、メピレックスライト。↓

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おむつかぶれと、ギャザーによる擦れが糜爛がよくならない原因とのこと。便や尿がなるべく皮膚に付かないように、亜鉛化軟膏をたっぷり塗っておしりの皮膚を保護します。軟膏を塗るだけではすぐに取れてしまうようだったので、リント布を切って厚めに軟膏を塗ったものをお尻に貼っていました。糜爛があるときは、さらにピオクタニンも重ねて塗るように。

ギャザーによる擦れ対策に、適当な大きさにカットしたメピレックスライトをたくさん準備して、汚れたら交換。おなかの調子が悪く、綿棒浣腸をしながらちょっとずつ排便するので、おむつ交換の頻度がえげつない・・・おむつ替えのたびに被覆材貼り替え、薬の塗りなおしで、かなり時間を割いていたはず。

リント布を使い始めて悪化はしなくなったものの、目に見えてよくなることもなく。おむつの中はどうしても蒸れるので難しいです。おむつなし育児についても、いくつか本を読んで調べたりしました。大きな糜爛が複数あると、おむつなしで転がしておくわけにもいかず。もう少し軽度なら試してみる価値はありそう。

そのほか

スキンフレッシュナーは便のこびりつきに。セキューラCLはお風呂できれいに洗えていなかった個所の洗浄に。染みない洗浄剤で痛くないそう。剥離剤代わりにも使用できます。ベビーオイルも被覆材の剥離剤として使ったり、お風呂の前に亜鉛化軟膏に馴染ませておくと落ちやすくなる。粘着が弱い被覆材でも、かなり慎重に剥がさないと皮膚を傷つけてしまうので、剥離剤の代わりに刺激も少なさそうなこの2つはとても便利でした。

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1日2回の口腔ケアにはリフレケアとマウスピュアを。口腔内も糜爛ができてしまうので、保湿をしていないと癒着して口が開かなくなったりするそう。スポンジの使い方が下手なので、毎回出血させてしまっていました・・・。

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写真がないけれど、水疱を潰すための針も病院から処方されて使っていました。とはいえ生後4か月ごろから、水疱ができる病気だということを忘れてしまうくらい、水疱はほとんどできず、たまにできても小さなものが1~2個だけ。摩擦や体圧のかからない身体の前面(胸・おなか)は糜爛もほとんどできません。
その一方で、よく動かす手足や、おむつで擦れるお尻、寝姿勢で体圧のかかる腰から背中にかけての糜爛が、ミルクが飲めなくなるのと同じタイミングで悪化していき、なかなか治りませんでした。

腰回りの糜爛に試行錯誤

特に腰回りの糜爛が酷く、最後まで悪化する一方でした。
娘がおしりを左右に動かし擦ってしまうことも要因のようでしたので、痒み止めにステロイドのローションを併用してみたり、被覆材の種類を厚みのあるものに変えてみたりもしましたが、効果は見られません。

生後5か月頃には、訪問看護ステーションから理学療法士の方に来ていただくこともありました。数時間ごとに、上向きや横向きに体位を変えて、体位を固定するためのタオルの位置などもみてもらい、なるべく一か所に体圧がかからない方法を教えていただきました。
娘の場合はすでに糜爛が大きくなってしまっていたので目立った効果はありませんでしたが、早めに試していれば背中の糜爛の予防につながりそうです。

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