手帳
若い頃は手帳に書き込むことが楽しくてしかたなかった。
サンプルの出回る季節になると文房具店で吟味を行いシールやボールペンも新調するか迷うことからもう楽しかった。
体調を壊した頃から手帳が行方不明になり始めた。
手帳と向き合う時間も減ったし、そうなると自動的に書き込む時間も減っていく。
小遣い帳も日記もすべて一冊の手帳にまとめた。いっときはうまくいった。
スマホを持つようになった頃から電子データとノートの両方を使ってみた。結果、領収書が行方不明になった。ノートもまた行方不明のまま。
今年になってスマホの手帳アプリすらもあまり触らなくなってしまった。
視力がかなり落ちているし、気力もなかなかもたない。体力もしかり。
けれど今は自分は非正規雇用ですらない状態。業務委託というかフリーというか、短時間の仕事をもらい日々の生活費をどうにか捻出してる状態だ。
来年の手帳はスマホアプリではなく大きめのサイズにしてじっくり探してみようとは思っているけど、体力の衰えをどうやってカバーするかを一番に考えなきゃなあ。
若い頃にブースター使いすぎたから体がもう疲れ切っているのだろうと家人に指摘された事実が脳に刺さっている。事実だから傷ついてはいないけど、このままだと貯金もろくにできないままで仕事ももらえなくなるのかもしれない。
手帳にいろいろ書き込む時間を楽しめた頃を思い出したいものである。
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