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ブルーバックス「量子力学の多世界解釈」の感想

少し難しさもある本でしたが完読!!めちゃくちゃ面白かった!!!(小説とは別の意味で)

以下、高校で理数が万年赤点だった自分が暴挙とも言える感想を綴りますw 理数専門の方々には痛々しく映るであろうが、どうぞお許しを(^人^;)

「なぜあなたは無数に存在するのか」と副題が付いたこの本、その通りの多世界解釈の支持者である著者によって、量子力学の最新の解釈が綴られています。とてもざっくり言うと、量子力学は

①ものの状態は複数の違う状態が重なり合って存在していて、人間が観測した途端、その状態が一つに決定すると言う「コペンハーゲン解釈」

②そもそも人間の意識も自然現象の一つであり、観測によって状態が変わるのはおかしい、多数ある状態の中の一つしか人間には認識出来ないので、人間が観測しようがしまいが、複数の状態は存在し続ける。但し、その異なる状態(世界)同士が干渉し合うことは無いという「多世界解釈」

のニ派があり、①は近年、Aさんが観測した時点で状態が決定するが、その情報を伝えていないBさんにはまだ決定されず、Aさんから聞いて認識した時点で決定するという、個々人の認識によって決定するし、そのタイミングも異なる、と言う「Qビズム」に進化したらしい。

がどの道、①は観測者である人間を別物として扱っていて、物理=人間の意識による情報、という考え方であるので著者の支持する多世界解釈とは異なる。が、この正反対の立場同士で論争はいまも続いている。

という内容でした、なるほど。

以前読んだ量子力学の本は、セットになっている物質が遥か遠方に離れていても、片方が何らかの状態に変化すると、もう片方も同時に変化するという点が印象に残ってて、超常現象的なものかと、それが解明される日が来たら楽しいなとワクワクしてました。で、この本にもその話も載ってて、ううーん、、その箇所の記述が正確に捉えられなかったので確信的なことを何も書けないんだけどどうやら、その現象が起こる事実は確かに存在する、が、人間がそれを認識出来るかどうかが問題(つまり現時点では認識出来ない?ゆえに超常現象的なものに触れることはいまは出来ない??)ってことか、、かな??(読み返せば良いのだろうけど時間と気力が無いw)

でも何はともあれ、そういう超常現象的なことが否定されているわけではないのと(頭の悪さゆえ、超常現象的だという、その解釈自体が間違ってるかもだがw)無数のパラレルワールドが存在するとかのファンタジックな事象が事実かも知れないという点がとてもエキサイティングでした。もっと分かりやすい都市伝説やらSF的な話を期待していると肩透かしを喰らうのかも知れない、でも逆に地味でも確かな論証に基づいてそれが説明されているのでそこが、研究が進んだらそういう不思議な世界に触れることが可能かも知れないと夢があって良いなと感じました。

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蛇足だけど量子力学の話に触れる度に書いてる人生七不思議の一つ「人間の意識とは何なのか?私はなぜ他の誰でもなく私でしかないのか?」をここにも。

この本ではそれは本題じゃないから触れられていないけど、人間の意識自体がまだまだ謎だらけで解明の余地がありまくりなのはこの本からも伝わって来た。

人間の意識について解明されれば、量子の正体や、多世界が実在するのかとか、なぜ、どうやって人間は一つの特定の状態しか認識出来ないのかが判るのだろうな。そんな日がいつ来るのか、自分が生きてるうちに来るのかは謎だけど。

でもそれが解明出来て更には、神のような認知を知ることがあるのなら、多世界に触れられたりして、、でも人間の矮小なキャパでは受け止められずに心身に支障をきたしそうでもあるw まあバーチャルだったらそのうち誰かが作り出しそう、或いは、もうあるのかな?

話が取り留めなくなったw
どこかの記事だかレビューで「文系にも分かりやすい」とあったのでそれなら、と読んでみて、その通りだったし面白かった(一部、具体的な数式で長々と検証する記述もあるけど、そこは読み飛ばしても問題無いし、読み飛ばしたw)

ので、量子力学の最新の論理的解説に興味がある方にはお勧めします。
以上、終わり。

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