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一瞬をどこに残す

パシャリとシャッターを押したとたん、目の前のものをよく見なくなる。
いえその前、写真に収めようと思った瞬間だ。そこからは、どの角度がきれいに写るかが重要になる。
それ自体を見なくなっている気がする。

あとで観返せると思うと、テキトウに観てしまう。
あとで聴き返せると思うと、ながら聞きをしてしまう。

結局、その瞬間、今だけのものと思って楽しむのが、心に刻まれる気がする。

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ルーナ(うさぎ)は、
膝に乗って、私をまっすぐ見てウインクをする。
なでてほしくて、手の下に頭を入れてくる。

絶対に私しか見れない、とびきりかわいい表情。
私の瞳にしか写っていない。

だからこそ、愛おしさが増す。
心が心を見ているのだと感じる。

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私は、動物写真家の岩合光昭さんが大好き。
『ネコライオン』の写真展に行ったこともある。
実家にいた頃、『ねこ歩き』を、録画して、テレビの前に座って真剣に観ていた。
「この番組ってそういう番組だったんだね」
と、母と妹は不思議そうに“私を”見ていた。

岩合さんの撮られる写真は、野生動物の迫力ある表情や、厳しさだけでなく、やさしさやかわいさが切り取られている。
一瞬をとらえた一枚の写真に、膨大な時間が凝縮されているのを感じる。

ねこ歩きのファンなら思うはず。
岩合さんに「いい子だね」って言われたい!

2023.7.22 / 7.24

おまけ 

「あっついよぉ」
いつまでたっても、小さな手です

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