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あいさつ

母は、とにかく挨拶にはきびしい人でした。
自分から挨拶するようにと、
幼い頃からくり返し言われました。


言わない方、いますよね。
でも、その中には、
言えない方、もいます。

どうしても緊張してしまって、
言葉が出てこない人はいます。
言いたいと思っていても、
言葉にならない人もいます。

―――

「あ」が出しづらくて、
お礼を伝えるときは
「どうもありがとう」
と言っているのだと、お話しくださった方がいます。
吃音を持つ看護師さんです。

その言い方がおかしいと言われてしまったことがあった、
とさらっとお話しされていました。
悲しくて、悔しかったと思います。


吃音の方は、
伝えたい言葉が発音しにくい音だった場合は、他の言葉に置き換えてお話しされるそうです。

「ぼく」の「ぼ」が出しづらい、という理由で、
「おれ」を使っている人もいます。


本当に伝えたいことを
そのまま伝えられないことがもどかしいと、おっしゃられていました。

代わりの言葉を探すのに時間がかかってしまったときは、“間”ができるので、
それを不自然がられてしまうこともあるのだそう。


テンポが求められる挨拶の場では、待っていてもらえなかったのだろう、
と想像します。


いつも言わない、
のではなく、
言えない人もいる。

会釈や笑顔、アイコンタクト…。

言葉に支配されないようにしたい、と思いつつ、
今、言葉を用いてこの気持ちをお伝えしています。

===

メールを一通送るのにも、
何日もかかる人もいます。
「たかがメールでしょ」
と言い切ってしまうことは、違うように感じます。

私自身も、メールを書き終わって1時間近く経っていることが、結構あります。

たくさん書いて、
たくさん直して、
たくさん消して、
結局ほとんど書き直したりして、

書き上がった文章は短いものであったとしても、
時間と心が注がれています。


コメントを送ってくださる方に、心から感謝します。
贈ってくださった想いと時間は、大切に引き出しにしまいます。

心の引き出しの
「ありがとう」の段に。


2024.3.18

番組は観ていないのですが、分かりやすくまとめられた記事でしたので、添付します↓


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