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夜空の希望

たぶん、たぶんね
いいことって
星のようなもの

見ようとしないと
見えないもの

見えていても
きれいと見えるかは 
そのときの その人次第

今夜は 重い空
天上がいつもより低い
「このあと雨が降ります」
って空に書いてある

雲の向こうに 星がある
私にはその星が見えるだろうか
星が輝いていることを
信じられるだろうか

きっと、きっとね
星がよく見える季節があるように、
よく見える日があるように

いいことが目に入りやすい
ときがある

星がよく見える地域があって、
よく見える場所があるように
どこに居るか
それだけで違う


どんより空だ
どこでもドアがほしくなる

目を閉じて、
心の記録のドアを開ける

2月25日の夜
まんまるの月となかよく並ぶ
オリオン座が
「ここよ」と私に呼びかける



もし、もしできたら
夜空を見上げてみて
ゆっくり
ぐるっと首を回しながら

余裕がないときは
空なんて見られないよね
ゆったり見上げる なんて
できないよね

がんばらないで できそうなときに
“できたら”


安心して
取り返せないことはたくさんあるし
やり直せないことも多いけれど

夜空は今日から、
今から見ればいい
写真に撮らなくていいし
忘れちゃっていい

雨の日もあるし
見られない日も
見ることを忘れちゃう日もある
だれにも迷惑かけないから
だいじょうぶ

その瞬間
ぽっと心に灯るような喜びを
感じられればいい
それって
最高の“いいこと”だって思うんだ

どこでもドアで
満天の星のもとに行っても
見ようとしなければ
星は目に入らない



がんばって見上げた空には
ひとつも星は見つからないかもしれない

暗い雲の中で
今夜は 人工衛星がひとつ
「ここだよ」と
点滅していた

2024.3.5


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