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鰻の成瀬に行った話

入院前から鰻が食べたくてしょうがなかった私

沖縄の鰻店をググっていたら

「鰻の成瀬」なる鰻専門店が沖縄に出店していることを知る

那覇店と豊見城店の2店舗がある

2020年に創業したフランチャイズビジネスインキュベーション株式会社が手掛けたOEMブランドで

ニホンウナギを海外の養殖場で育て、国産の養殖鰻よりも厳しい検査基準を設けているそう

水質にこだわり、臭みのない鰻本来のうまさを実現

計算された暖かな環境で育て、脂乗りをよくしている

一般的な鰻屋の鰻よりも1.5~2倍は大きいそう

メニューは、うな重の松竹梅のみ。

リーズナブルな価格で提供するためにメニューを絞り込んでいる。本当にこの3つしかメニューがない

梅は半身で1500円、竹は1.5身で2200円、松は一尾で2600が「蒸し焼きの関東風」で提供されている。私はせっかくなので松を注文

沖縄の彦本店だと、うな重の特上が6050円なので、かなりリーズナブル

蒸し焼きのため余分な脂が落ちていて、さっぱりと食べられた

注文が入ってから焼くので提供時間は20分ほどかかると注意書きがあったが、提供は遅くなかった

たれの味もしつこくなく美味しかった。某牛丼屋の鰻などはタレがアルコールの匂いがきつく感じて食べにくかったりするのだけど、本当にすっきりと食べやすい鰻だった

ワサビネギととショウガ、漬物が添えられており、味変も楽しめる。吸い物も美味しかった。私の母は何を思ったか、わさびの量を間違え、始終むせてしまい、お店の人に心配されていた

店舗はと豊見城店に行ったが、住宅街の中の表通りから外れた場所にあり、意識して出かけない限り、たまたま入るということはなさそうな立地だった

私たち以外に客はなく、閑散としていた。よいお店なので皆に通ってもらって繁盛させてほしい。これだけ美味しい鰻がリーズナブルに食べられるお店はなかなかないので、持続してほしい

鰻がどんどん庶民の食べ物ではなくなっているなか、企業努力でこれだけの価格を実現してもらっていることに感嘆する

物価が高いご時世だからこそよりありがたい

もちろん、本格的な鰻店はもっとあるだろうし、美味しい店もあるだろうけど、この価格でこれだけの味を実現しているお店はめったにないと思う

でも、沖縄県民って鰻自体をそれほど食べる習慣はないのかもしれない。人から鰻食べに行こうなどと誘われたことは一度もない

行ってみる価値はあるので沖縄県民よ、鰻の成瀬に行こう





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