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schoolTakt活用術㊹納得のいく道徳の授業を

皆さんは、道徳の授業をどのように進めていますか?
私は、子どもの頃から道徳の授業が「大っ嫌い!」でした。
大人が望んでいる「キレイゴト」を言えば正解。
一方で、それ以上の突っ込みはご法度。
「友情って大切だよね」と言いながら損得で裏切られるし、「すべての命は等しく尊重されるべきだよね」と言いながら、お肉は取り合い、野菜が大量に残る給食…。
世界は矛盾だらけ、大人は嘘だらけ、学問なんんて役に立たないと思っていたかわいげのない子どもが私です…笑。

教師になり、もちろんそんな道徳の授業をできるはずもなく、様々な文献で学びました。
その中で、納得できる授業の型を編み出しました。
参考になった書籍を紹介したいところではありますが、長くなるので他に譲ります…
今回は、スクールタクト活用術と合わせてご紹介します。

私は、毎回の授業で子どもたちに感想を書いてもらいます。
そういうと普通に聞こえそうですが、書いてもらう問いが毎回同じものを使っているというと、ちょっと珍しくありませんか?
その問いは…
「今日の授業で、一番考えさせられたことは何ですか?」
その理由と、これからどうありたいかについても定型で書いてもらっていました。
その授業の価値項目や教師のねらいではなく、その子自身が感じた道徳観に沿って、感じたままに書く。
最近ケンカしたとか、ペットが死んじゃったとか、その子の周りの出来事によって、響くことは違うはずなんですよね。
道徳的価値を自分で探す。最近では「道徳見つけ」なんて呼ばれてもいるそうです。
毎回繰り返すことで、日ごろから道徳的価値を見つける力が育ちます。

この方法の肝は、お互いに書いたものを発表し合うこと。
そこで絶大な効果を発揮するのがスクールタクトです!
私は写真のように、毎回1シート白紙を用意していました。

書き終わった子から、立って発表してもらっていました。
もちろん読めばわかるのですが、声にのせることで、他の子の内容に興味をもったり、その子の思いに気付いたりするんですよね。
発表した後は、イイネやコメントを解禁していました。
余談ですが、私は子どもたちがスクールタクトに記入をしている時間、ぶつぶつと子どもたちが書いたものを読み上げています。
聞いていない子がいてもいいんです。
ラジオ感覚で、キーワードがピンとくることもあるようで。
友達の内容を観たい!と思ってもらえたら大成功だと思って続けていました。

ちなみにこの道徳の手法、テーマごとにシートを分けるので、こんな感じになります。

通知表を書くシーズンには、資料がそのまま残っているので選び放題、嬉しい悲鳴でした。

1つのシェアが、学校作りには大きな力となります。少しでも共感していただけるようでしたら、お力お貸しください!