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【ご報告】WorcesterWarriorsへの期限付き移籍について

こんにちは。ラグビー大好き山本実です。

本日は皆さんにご報告がございます。



ご報告


今回、MIE PEARLSからリリースがあった通り、この度イングランドの"Worcester Warriors"に期限付き移籍をする運びとなりました。

期間は7月下旬に渡英して、向こうのシーズンが終わり次第(5~6月頃)、帰国する予定です。

Worcester WarriorsはイングランドのPremiershipに参加しているチームで、昨年度の成績は10チーム中7位でした。


ちなみにPremiershipは10チームが参加しており、ホーム&アウェー制で年間で公式戦は決勝までいけば20試合を経験することができます。

日本にいる場合、春から夏にかけて女子ラグビー界は7人制のシーズンのため、なかなか15人制の試合経験を積むことができません。

昨シーズンは新型コロナウィルスの影響もあり1試合に終わりましたが、一昨年前のシーズンでも3試合でした。関西地区は関東地区に比べて15人制の参加チーム数と大会フォーマット的に試合数が少ないということもあります。


つまり、ラグビー選手としての目標を「4大会W杯に出場して世界で活躍する選手になる」と定めている私にとってこれ以上ない素晴らしい機会に挑ませていただきます。


本年はMIE PEARLSの発足時のターゲットであった三重とこわか国体を迎える重要な年ですが、チームの皆さんには送り出していただき感謝しています。

また、このオファーをいただいたことを報告した際に、自分のことのように喜んでくれた方々へも重ねてお礼申し上げます。



オファーは5月頭にいただき、7月中にフライトをするというかなり短期決戦でした。

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ期間中と重なり、多くの方とミーティングを重ね、交渉する難しさやVisaの申請の複雑さに心が疲弊する時期もありましたが、とても良い経験になりました。



私がオファーをいただいた理由は「15人制の決勝のパフォーマンスが印象的であったこと」でした。


私は15人制の決勝を迎えるにあたり「ここで良いパフォーマンスを残して海外のチームからオファーを獲得するぞ」なんて0.001ミリも思っていなかったわけですが、このような結果に至り、チャンスはどこに転がっているかわからないなとつくづく実感しております。




前回のW杯を終えてから、海外へチャレンジしたいと思い、大学卒業後の進路を決める際には海外留学の機会を設けてくれるチームであることを条件のひとつにしていました。


しかし、やはり現実的にそれを2021年までに実現させるのは難しいと感じていました。私の思い切りが足りないだけだったかもしれませんが。


そんな自分に少し落胆しつつも、2021年W杯後から2025年W杯までには海外留学をしたいと思い、それまでは自分の目の前にある仕事に1つずつ必死で取り組んでいこうと心に決めていました。


そして、2021年9月に開催が予定されていたW杯が延期した時にはとても残念な気持ちになりましたが、本件はそれも含めて舞い降りてきたご縁だとも今は思えます。



また、イギリスでのシーズンが終了して日本に帰国したらPEARLSに戻る予定です。




意気込み【On the pitch】


Premiershipでは本当に大きい選手達とマッチアップすることになります。私のトイメンはそこまで大きくなかったとしてもラグビーです。FWの選手にタックルをすることもあるし、CTBの選手が思いっきり走りこんでくるでしょう。

身体づくりには励んでいますが、グラウンド上に立っている人の中でガリガリの方だと思います。

おそらく、いや、きっと私を狙ってくると思います。

私が対戦相手ならそこを狙ってラインブレイクを図ります。笑

でも、そこで私が簡単にラインブレイクをされてしまってはチームメイトやスタッフからの信用を得られないと思うので、絶対に負けません。仮に綺麗に止められなくても意地で止めます。


昨シーズン、活躍した加藤幸子選手や鈴木彩香選手のように日本人らしく低さで持ち味としてタックルをしたいと思います。



また、チームが私に期待していることは、「キック」「スピードパス」「戦術を遂行する力」だと勝手に予想しています。

PEARLSでの15人制の試合は昨シーズン1試合しかありませんでしたが、そこでは用意してきたことを全て発揮することができたと思いますし、多くの方に「見ていてとても面白くてレベルの高いラグビーをしていたね」「キックの精度がよかったね」と評価していただきました。


個人的にはゴールキックや戦術的なキックの精度が悪くなかったとレビューしていましたし、PEARLSの強い個々を存分に活かせるような戦術を遂行し、それをするためにスピードパスを駆使できていたと思います。



しかし、イギリスは雨が多い地域としても有名です。

そのため、パスをしにくい状況が多いことが予想されますが、来年のW杯の開催地であるNZも雨の多い地域なので、その環境でもハンドリングスキルを発揮できるようにたくさん練習したり、対策を考えて講じたいと考えています。


そして、そういった環境下でも確実に得点ができるのはペナルティゴールです。そこでチームに貢献できるように努力したいと思います。




また、昨シーズン加藤幸子選手や鈴木彩香選手が躍動したように私もイギリスの地で実力を証明して、後に続く海外へチャレンジする女子ラグビー選手へも良い形でバトンを渡せるようにしたいです。





意気込み【Off the pitch】


私は英語が話せません。最近はPEARLSの環境のおかげでラグビーに関する話ならなんとなく聞けるようになってきましたが、話すために頭の中で文章を作るのがとても苦手です。


幼稚園の年長さんの時から小学校高学年まで英会話教室に通っていて、良いスタートダッシュは切っていたはずですが、中学・高校でも英語は勉強していましたがテストで点を取るための勉強にシフトしてしまったため英会話の力は低いです。


イギリス行きが確定してから、オンラインで英会話レッスンを週2回実施したり、朝ごはんを食べながらYoutubeで英会話聞き流しで勉強したりしていますが、まだまだです。



必ず英会話を取得して帰国します。




また、これはラグビーに関わってくるのですが、チームメイトとコミュニケーションがとれないと私は100%のパフォーマンスを出すことができません。なぜなら私はスタンドオフという司令塔的なポジションだからです。


試合中は瞬時に意思疎通を完結させる必要があります。

「どこにスペースがあるのか」

「どのタイミングが最適なのか」

「どのような動きをするのか」


なるべく早い段階でラグビー中に使用する会話を習得したいと思います。





そして、Warriorsではチームを引っ張るリーダーではなく、サポートする立場になります。日本ではリーダーの立場になることが多かったのでとても貴重な機会になります。リーダーではない選手の気持ちを感じることができます。

サポートする立場になってフォロワーシップを持ってチームに関与したいです。

そうすることで、帰国してリーダーになる時があった時に今よりも良いリーダーになれると思います。



さらに、異文化に触れて豊かな人間になりたいとも思います。

私は日本人らしく「すべき思考」が強く、人を許すことが苦手です。もっといい人間になれると思います。イギリスでのどのような経験が自分をそのようにさせてくれるのかはまだ分かりませんが、とても楽しみです。





不安なこと


語学と食生活です。


分かっています。語学は頑張るのみです。トライ&エラーを繰り返してBritish Englishを習得します。



最も不安なのは、イギリスの食生活に順応できるかどうかです。

ご存じの通り、私はかなりクリーンな食事をしていて、脂質の少ない食材や脂質の少ない調理法を用いて生活しています。



イギリスの食事を調べてみると…


イングリッシュブレックファースト

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フィッシュアンドチップス

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ミートパイ

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スコーン

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「……!?!?」



現在の私の食生活とはかけ離れたものです。

もちろんこれだけではないと思いますが、やっていけるのでしょうか。まあやっていくしかないのですが、1番の不安です。笑



チームメイトに笑顔でミートパイを渡されたとしたら、さすがに食べるしかないですよね…。でも「No」と言う勇気も必要…。とか色々考えて現在絶賛迷走中です。渡英した私に任せます。


可能であれば、食パンと卵やフレッシュな野菜などだけを食べて生きていきたい…なんてきっと言えないですよね。笑



帰国する頃にはイギリスでの食事に慣れて大きく成長(身体の話)しているか、どうにか自分を確立できてイギリスでも"そういう人間"として扱われているか、どちらでしょうか。笑






個人スポンサー募集


イギリスではプロラグビー選手という契約にはなっておりますが、それだけで生活をしていくのには無理があるサラリーです。

また、日本で勤めている企業は休職して渡英します。帰国後に帰る場所があることはとても有難いことです。



このチャレンジを機に、女子ラグビー選手の価値をさらに向上させるために新しい働き方、生き方を模索しております。



そのような背景もある中で今回の渡英に際しまして、私のチャレンジに賛同してご支援していただけるスポンサー様を募集しております。

2019年ワールドカップで日本代表をベスト8へ導き、ラグビーを流行から文化へ変えた田村優選手のように女子ラグビー界をリードする人材になるための大きな挑戦を共に過ごしていただけませんでしょうか。

ご興味のある方はメッセージをいただきたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。




応援して下さる皆様へ


いつも応援してくださりありがとうございます。

日本国内でプレーを生観戦していただける機会は少し先になりますが、是非Live配信の方でプレーを見ていただきたいです。

(申し訳ないです。時差があるので、LIveではない方が良いですね。)

そのために私はWorcester Warriorsで信頼を勝ち取り、試合に出場します。



上手くいくこともいかないこともあると思いますが、困難でさえ楽しみ成長し、この経験を必ず日本の女子ラグビー界へ還元します。



このnoteでもイギリス生活での学びを発信したり、ブログのように綴ったりしていこうと思いますのでチェックしていただければ嬉しいです。

引き続き応援のほどをよろしくお願いいたします。



山本 実














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