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阿寒湖三大巨匠の話

前回突然ワンピースのようなこと(海賊王に…)をしてしまいましたが、なんとも曖昧な「巨匠」という称号。私も明確に「これが巨匠」とは言えないのですが、今後ちょこちょこ私の思い描くことを書き出していきますので、そこから皆さんに感じ取っていただけると幸いです。

ちなみに、阿寒湖は過去に3人の巨匠を出しました。藤戸竹喜さん、瀧口政満さん、床ヌプリさん。勿論ですが、それぞれ作風も違い、こだわりも違う作家さんですが、どなたの作品も多くの人を魅了する素晴らしい作品です。
床さんとは残念ながらお会いすることはありませんでしたが、藤戸さん、瀧口さんとは言葉を交わしたことがあり、あの迫力ある作品を産み出す方とは思えないほど穏やかに、優しく話して下さいました。私は運の良い人間で、偶然お二人それぞれの大物の制作現場をお見かけしたことがありました。容易に人を近づけない針詰めた空気感と迷いなく刃を進めていく仕事振りに見入ったのを覚えています。

当然ですが、このお三方に憧れて阿寒湖に来た人間がいて、あんな作品を作りたいと思い阿寒湖に残った人間がいます。私はここに巨匠の意義というか功績を感じています。人は憧れや感動をきっかけとして行動の原動力にしていることがあると思います。最低でも私はそうです。巨匠たちの圧倒的な作品と彼らのステータスが、阿寒湖を現在のような木彫りの街と言わしめた一翼を担っていたことは間違いないと思います。
だからこそ私自身も作家を魅了し、多くの人を感動させる素晴らしい彫り手になりたいと思います。

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