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森で見る木と材料になった木

最近、林業に携わるというお客様とお話していてあらためて認識したのですが、私たち作り手が見ている木と林業をしている人達が見ている木は違います。簡単に言うと林業をしている人達が見ている木は立ち木(皆さんが景色として見ている木と同じ)で、私たち作り手が見ている木は製材された木材なのです。

これはあるあるなのですが、私たちは山に入ると木の種類がわかりません(少しは勉強してるのでわかる木もありますよ)。山では木の皮や枝振り、葉などで種類を判断します。でも、皆さんもわかると思いますが、木の皮なんてどれも大抵同じに見えるんですよね~。葉っぱも似たようなのがいっぱいある。これを口に出すと苦笑いされるか、怒られます。
しかし、私たちも材料になると違います。木材の色味や木目などで大抵判断できます(使っていない木はまあまあ間違えるのでまだまだ修行は必要ですが…)。逆に林業の人達は製材された木はほとんどわからないそうです。

私にしても、林業の方にしても特別その事について猛勉強したわけではないのですが、やはり毎日触れていると違いますよね。意識して見ている時間が長くなると、自然違いに気づくようになり、いつしか見分けられるようになっていきます。
この事は色々なことに応用できそうだと思うのですが、仕事にでもしないとなかなか意識もしないもので、未だにキノコの見分けはつけられないし、妻の大好きな韓流アイドルグループも見分けがつきません。

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