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九州ハニーズ

除夜の鐘が鳴る頃、びっくりするツイートをみた。九州ハニーズという女子野球チームが設立し、そこに女子プロ野球でも活躍し、エイジェックに移籍後も強打者として活躍している、川端友紀と楢岡美和の2名が入ることだった。

エイジェックの環境は申し分ないぐらいのように感じられる。練習で使用している小山ベースボービレッジの充実さはたぶん、女子野球界では1,2を競うだろう。その環境を捨てて、あえて女子野球界拡充に挑もうという彼女たちの姿勢には感服しかない。

早速、九州ハニーズのホームページをみた。告知と共に室内練習場のことが記載されていた。ちょっと地図でみてみたが博多駅からバスで30分ほどの距離にあるようだ。それだけではない。コビーズ ベースボールスタジオという名前をみて驚いた。小林亮寛氏が運営する室内練習場ではないか。

2011年12月5日 NPB12球団合同トライアウトにて

小林亮寛氏は、千葉ロッテマリーンズをやめた後、台湾プロ野球・兄弟エレファンツでは2桁勝利あげたり、北米の独立リーグや四国アイランドリーグ、さらにはメキシコや韓国でもプレーした経験の持ち主だ。他にもNPBの合同トライアウトに何度も受験していたことは印象深い。

NPB経験者ということではなく、野球を通じて色々な地域で多種多様な経験をしているだけに彼の引き出しは多いだろう。これから発展する女子野球界にはうってつけの協力者のはずだ。

九州、特に福岡は地理的に韓国や台湾とも距離が近い。韓国の釜山では2016年に女子野球のW杯が開催された。さらには2019年までは毎年のようにLGカップという女子野球大会が韓国の利川(ソウルの近郊)で行われていた。2019年の時は韓国以外にも日本のアサヒトラストや台湾や香港、アメリカ、フランスのチームが参加していた。台湾でも女子野球の大会はある。
また、3月に沖縄で行われる女子野球大会では台湾やたしか、香港のチームも参加している。

彼女たちの動きはそう考えると日本だけではなく、アジア全体を見通しての大きな動きへの一歩かもしれない。今後に注目していきたい。

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