見出し画像

盛岡市2日目

5時起床花巻市のホテル
台風の影響で風が強いが天気は曇りでちょうど良い。コンビニの昆布おにぎりで軽く朝食。ふたたび盛岡市を目指す。

7時半に盛岡市の街中に到着。いつか行きたいと思っていた「六月の鹿」は日曜日定休。ほかに朝早くから開いている喫茶はなかった。盛岡城跡を散策し時間を潰す。石川啄木は中学生のころに城跡の草原に寝転び、本を読み耽っていたそうだ。それに倣い、昨日「BOOKNERD」で購入した本を読んだり、日記をつけたりして過ごした。

9時になったので、「羅針盤」へ。お向かいのわんこそばの店には大行列ができていた。「羅針盤」はそっと静かに佇んでいた。ヘリンボーンの木の床に暗い照明、小さめのシャンソン、コーヒーやチャイの香り、涼しいが寒くはない気温。「かもがや」というホットチョコレートをいただいた。私の他に客足はなく、贅沢に空間を占領した。小さな本棚に置いてあったポーランド人の詩集を読みながら、ホットチョコレートを少しずつ口に含んだ。コーヒー豆とクッキーを購入して1時間ほどで退席。また来ます。

羅針盤の外観

中津川を渡り、「もりおか啄木・賢治青春館(旧第九十銀行本店本館)」へ行く。
宮沢賢治「春と修羅」の初版現物を見られる。建物一階の壁にはミュシャの大きな絵があり、喫茶スペースと展示スペースがシームレスに共存する。盛岡の人はほんとうに喫茶が好きだ。

次はまた「BOOKNERD」へ足を運ぶ。
本は時間をかけてじっくりと背表紙を眺めていると、視界が開ける瞬間があるのでそれを待つ。1時間ほど滞在させていただく。また本を購入。

お昼になったので「喫茶ふかくさ」に入店。外観の緑の茂り方に圧倒される。入り口を隠さんばかりの緑。着席しヨーグルトセットを頼む。脱力した空気感と仄暗さがワイルドで良かった。昼の時間ということもあり若いカップルや女性客の客足が途絶えず、早めに退散することにする。みなさんケーキセットを食べていらっしゃった。

「喫茶ふかくさ」の外観
「下ノ川」(中津川)に階段で降りられるようになっている

ちょっと足を延ばして「光原社」へ行くことにする。歩いて行くと結構遠かった。いい運動になる。近くの歩道に宮沢賢治の像がまったりと座っていた。喫茶スペースは満席だったので諦めることにし、柚木沙弥郎さんの絵を鑑賞する。中庭の眺めも良かった。残念ながら「くるみクッキー」は朝イチに完売したそうで手に入れることは出来なかった。

宮沢賢治の像

そろそろ帰路に着かないと台風がきてしまう。
岩手県立美術館にも足を運びたかったがまた今度。
長い長い運転の末、なんとか家に到着。
盛岡市には新幹線で行ったほうがいいかもしれないという感想。特に歩くのが好きな人は。
帰りの新幹線で買った本を読みつつ、ウトウトするのが次回の目標。そういうことにしよう。

食欲がなくお腹を壊しやすい人間なので、盛岡冷麺やジャージャー麺などを食べる余裕はなく、ただただ歩き、喫茶に入ることしかやることがないのだが、十分楽しめる街だとわかった。

盛岡市のおしゃれなお店には共通した良い香りがあるのだが(良い空気感・志向ということではなく鼻の粘膜に付着する粒子のことです)、あれはどこのアロマなんだろう?それがとても気になる。

盛岡旅行、完。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?