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【交流分析の基礎知識②】エゴグラム

参考資料「セラピューティックTA(交流分析)」ふくちみずほ著

エゴグラムとは、「5つの自我状態(※)」のエネルギーの強さを質問紙によって計測したものです。人によってエネルギーの総量は決まっています。そのエネルギーをどの自我状態にどれくらい分配しているかを表したものがエゴグラムです。

(※)5つの自我状態

自我状態のエネルギー

「5つの自我状態」について、くわしくは「交流分析の基礎知識①」をご覧ください。

エゴグラムの典型例

ここではエゴグラムの典型例を4つ挙げます。それぞれの性格傾向をまとめると、次のようになります。

エゴクラム典型①山型

山型エゴグラムはAが最も高い、理想的な形です。Aが他の自我状態をコントロールできるため、どのエネルギーもうまく生かすことができます。


エゴクラム典型②谷型

谷型エゴグラムの人はCPとACが高く、義務やルールに厳しいのに「ノー」と言えない性格です。憂鬱になることもあり、心を病む人もいます。


エゴクラム典型③N型

N型エゴグラムの人はNPとACが高くて、やさしく協力的な人です。しかし自分を抑え相手につくしてしまう傾向があります。


エゴクラム典型④フラット型

フラット型エゴグラムの人は高低差が少なく、どんな人ともそれなりにうまく付き合えます。しかし人の印象には残りにくくなります。


理想の「山型エゴグラム」に近づけるために

「エゴグラムの形を変えたい」と思った時、どうすれば良いのでしょうか?」

個人のエネルギーの総量はある程度決まっています。高すぎるところを下げるのではなく、高めたいところを上げていくと、他のエネルギーは相対的に下がっていきます。

エゴクラム典型①山型

山型エゴグラムの特徴は、Aのエネルギーが最も高いことです。Aのエネルギーを高めることで、エゴグラムが山型に近づいていきます。その状態を維持することが、人間関係を円滑にするコツです。

Aのエネルギーを高め維持する方法は「交流分析の基礎知識④ A(大人)の自我状態の維持」をご覧ください。


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