見出し画像

「とにかく無事でよかった」~福祉の現場より、愛05・固着した悪意の解体 体験談~

一義流気功 伊深気療院セラピストです。現在見習い中のため、営業はまだしておりません。この記事は私の勉強のために無償で気功を受けていただいた方の体験談です。一義流気功の効果について知りたい方にも参考にしていただけるとうれしいです。
(個人が特定されないよう、設定などは変えてあります。そのうえで、体験された方の許可を得て掲載しています。)

G太さんは60歳を過ぎるころに介護福祉士の資格を取りました。60代で2つの高齢者施設を経験しましたが、そのどちらも、長く勤めることはできませんでした。人手不足の福祉の現場では次々といろいろなことが起きます。加えて職員同士の人間関係も難しく、日々ストレスが積み重なるような状況です。そんな中、ある日突然「仕事に行けない」状態になってしまいました。

G太さんにはうつ病の診断が出されていました。医師からは「少し休みなさい」と言われていましたが、家計のやりくりが難しいので働かざるを得ない状況でした。G太さんが気功を受けたのは、別の新たな福祉施設に勤め始める少し前の事です。

ご注意

セラピストが医師の指示に反してクライアントに就職することを勧めたという事実はありません。気功後すぐに新しい仕事を始めたのは、クライアント様ご自身の判断です。

G太さんの潜在意識チェックテストでは次のような数字が出ました。

異常反応 13%
愛05  7
悪意   11

一度の気功で異常反応は7%に、悪意の数は0に、愛05は飽和値の10になりました。

気功の一週間後、G太さんは障がい者福祉施設に就職しました。就職して3日が過ぎた頃にG太さんにお話を伺ってみました。

(セラピスト)「お仕事はいかがですか」

(G太さん)「今のところ大丈夫だよ。まだ始めたばかりだから、順調って言っていいか分からないけど。でも、気持ちが楽にはなってきたかな。」

(セラピスト)「それは良かったです。3つの気功を受けられて、どれか効果が実感されたメニューはありましたか?」

(G太さん)「そういえば昨日、利用者に突き飛ばされたんだけど、何ともなかったよ。お互いケガもなかったけど、それよりも自分の気持ちが以前と全く違ったことに驚いた。そんなことがあったのに、『なんでこんなに落ち着いていられるんだろう』って自分でも不思議に思うくらいだったんだ」

(セラピスト)「そのできごとを具体的に教えてもらえますか?」

(以下はG太さんの体験です)

その利用者さんは知的障害があり、言葉をうまく話すことが難しい方でした。テレビを見ていた時、その利用者さんは突然G太さんを突き飛ばしました。G太さんは後ろにあったパーテーションにぶつかりました。近くにかかっていたハンガーが落ちて割れてしまいましたが、G太さんにも利用者さんにもケガはありませんでした。他の職員さんが驚いて駆けつけ、G太さんに「大丈夫ですか」と声をかけました。

(職員さん)「すみません、あの子がパニックになるサインに私たちが気づけなかったばっかりに。うちではこんなことがよく起きるんですが、どうか辞めないでくださいね」

その職員さんはG太さんにそう言いました。
確かに、その利用者さんはG太さんを突き飛ばす前はテレビの野球中継のサイレンの音に耳をふさぎ、少し辛そうな様子をみせていました。

(G太さん)「大丈夫ですよ。今みたいなことはあり得ることだと思っているし、どれだけ気をつけてもそうなっちゃったのはしかたがないと思います。誰かが悪いということではないと思いますよ」

G太さんはそう言いながら、本当に言葉の通り自分の気持ちが落ち着いているということを不思議に思いました。気功を受ける前には考えられない反応だったからです。

(セラピスト)「同じような状況に出会った時、以前はどんな反応をしていましたか?」

(G太さん)「若いころは、自分に危害を加えた相手に逆に危害を及ぼしてしまうこともあったよ。たとえば、酔っ払いに絡まれた時とか。側にいてそれを止めてくれた人からは『たとえ相手が先に絡んできたとしても、お前は相手と同じレベルに落ちるな』って言われたりした。だから自分にはそういう面があるんだなと思っていた。『相手が先に攻撃したのなら、そいつは同質の仕返しをされて当たり前だ』とか、『男なら、やられたらやり返さなければ情けない』とか、そういう風にも考えていた。
前に勤めていた高齢者施設では杖を振り回すおじいさんがいて、そのおじいさんに対して『何でそんなことするんだ!』って怒鳴ってしまったこともあったよ。福祉の現場で実際にやり返すのは絶対に許されないことだから、頭の中でひたすら『こんな仕返しができたらいいのに』と考えてた。」

(セラピスト)「そうなんですね。それは、G太さんの悪意の数が11個あったせいだと思います。一義流気功では『固着した悪意』といえば『純粋な攻撃性』を指します。抱えている悪意の数が多いと、攻撃性が抑えにくくなってしまうんですよ。11個というのは、多い部類だと思います。何かされたら『やり返したい』という気持ちになるのも、悪意から来る攻撃性の表れだったと思います。」

「固着した悪意の解体」についてはこちらのブログ記事をご覧ください。

(G太さん)「じゃあ、これは悪意の解体の効果かな。気功を受ける前だったら、利用者に突き飛ばされてもこんなに普通の気持ちでいられることなんてなかったと思う。あんなことがあったら、落ち込むか、腹が立つか、どっちかだった。」

(セラピスト)「落ち込むパターンっていうのは、どういう時でしたか?」

(G太さん)「前にいた施設だったら、たとえば入浴介助の時に高齢の利用者の皮膚を傷つけてしまった時とかね。『家族の方が施設を信用して利用者を預けているのに、けがをさせてしまったら意味がない』っていつも思ってるのに、自分の不注意でけがをさせてしまったとなったら、それはもう落ち込んでたよ。『もう入浴介助なんてしたくない』と思うくらい、どん底まで。だから今回だったら、『利用者がパニックになったのは、自分のせいかもしれない。そうなる前触れもあったのに、そこで気が付かなかったオレが悪い』って考えたかもしれない。
でも実際には、『そうなっちゃったんだからしかたがない。誰が悪いわけでもない。けがもなかったし、無事だったんだから、とにかく良かった』って思った。深く考えもせず、すぐにそう思ったから、自分でも不思議だった」

(セラピスト)「それは愛05の効果もあるかもしれませんね。愛05値が高いと、自分のことも相手のことも、どちらも尊重できます。G太さんの愛05値はもともと7で、低い部類ではないですが、それでもやはり飽和値の10とは違うと思います。とくに『誰が悪いわけでもない』っていう発想になるのは、愛05値が満タンになったことが大きいと思いますよ。」

「愛05」についてはこちらのブログ記事をご覧ください。


この体験談を聞いたのは、G太さんが気功を受けて2週間も経たないうちでした。変化を実感されたのがとても早いですが、それほどG太さんは心に対する感受性が高いということだと私は思います。また、そんなG太さんがこれまで自らの攻撃性や自己否定感と向き合いながらお仕事をされてきたのは、どんなに大変なことだっただろうかと想像します。
同じころ、ほかに異常反応の解体の好転反応のようなものもあったそうです。またこの段階では解体されていない異常反応が半分残っています。G太さんへのフォローを継続しつつ、またお話を伺っていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?