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責める前にやってほしいこと

こんにちは♪

前回まで、保育園時代のことを書いてきました。
保育園は悲しい気持ちをたくさんしたけれど、第2の居場所ではたくさんの楽しいことができました。

そこで今日は、先天性の病気で車いす生活をしてきた私が、小さい頃から思っていたことを書きたいと思います。

骨折は悪いこと?


私の病気は骨が折れやすい病気「骨形成不全症」です。

私の骨は、今でこそ健常者の半分の骨密度はありますが、おなかの中でも骨が折れていたほど脆いものでした。

例えば、

着替えをしているときに、少し手の向きが悪くて、ポキッ
少し重たいものを持ち上げようとしたら、ポキッ
自分の手を足において、力を入れてしまったら、ポキッ

こんなことが日常茶飯事でした。

そんな時につらかったのは、もちろん痛いことです。

でもそれに加えて、言葉が痛かったです。

それは母から言われる言葉でした。

「なんで折れたの!」

怖い声で私を責めます。

心配が第一声じゃなくて、怒ることが第一声です。

「痛かったね。痛いの痛いのとんでけー!」

っていう言葉が欲しかった。

私はお母さんに怒られるのが1番嫌でした。

だから、ヒビ程度の痛みの時は泣くのを我慢しました。

痛いけど、それをお母さんに伝えて怒られるよりも、我慢する方がよかったのです。

でも、我慢していいことはありません。

お母さんは気づいていないので、普通に私を触るし扱います。

すると、ボキッと。

ヒビだったのが、しっかり折れてしまいました。

これを何度繰り返したことやら…

でもやっぱり怒られたくないから我慢してしまうのです。

この我慢は、小学校高学年まで続きました。

さすがに大きくなったら、我慢して、悪化しない骨折かどうかを見極めて、本当にダメだと思ったら言うようになりましたが…

全ての骨折をちゃんと報告できるようになったのは高校生になってからだと思います。

だから、母が知らない骨折も結構あります笑

「こんな風に折れたんだよねぇ」

と伝えると、

「そんなの知らないよ」

という会話をよくします。

責めるじゃなくて、心配して、共感して


私は強くそう思います。

子供ころに受けた一声はその後もずっと残るからです。

私はみんなが外でわいわい遊んでいるのを見ていました。

みんなは遊んで、走り回って、泥だらけになって、転んで擦り傷をして、そして怒られる。

よくある構図です。

でも私は、遊んでいるわけじゃないのに、普通に生活しているだけなのに、骨が折れる。そして怒られる。

これがすごく辛かったです。

そんな私が伝えたいことはただ一つです。

「骨折した私たちを怒らないで。」

骨折はすごく痛いです。
それでも言わないのは、お母さんに怒られるのが痛いから。

骨折じゃなくても、普通に色々怒られています。

でも、骨折をしたら、本気で怒っているのが伝わってきます。

もしも、近くに骨形成不全症の子がいたら、まずは心配の声をかけてあげてください。

そしてこれは、骨が折れやすい子だけじゃない、と思います。

けがをしたときに痛いのはその子だし、それで十分反省するだけの痛みを受けています。

だからこそ、周りはまず心配をする。

そこからなぜそうなったのか、理由を聞く。

そこでだめなことがあったらしっかり反省させる。その子に非がないならしっかり寄り添う。

そうやって、優しい心で接してほしいと、強く願います。

みのり




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