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2020年のD&I取り組みまとめ ~上半期編~

はじめに

こんにちは!2020年ももうすぐ終わりますねー。
サイボウズでの勤務も4年目に差し掛かろうとしていますが、実は私、新卒採用チームだけではなく " 多様性理解促進チーム " という、いわゆるD&Iに関わるチームにも所属しております。
(長いので、この後からは " たよそく " と書かせていただきます笑)

たよそくは2019年に発足した人事本部内のチームで、サイボウズのカルチャーの1つである「多様な個性を重視する」を促進するために、知識・ツール・制度の面から支援をしています。
チームメンバーは現在2名、且つ兼務をしているメンバーばかりなのでたよそくだけでの活動では足りていないというのが現状なのですが…

サイボウズには、部活動として有志で活動している
”Cybozu Diversity Lab” や、製品開発のアクセシビリティチームなど、たよそく以外にもいろいろなチームがD&I関連の活動をしています。
(連携しながら一緒に取り組めるチームが沢山あることがありがたい!)

ということで、2020年のサイボウズのD&I関連の取り組みを振り返ってみようと思います…!
1年間のまとめ書くと長くなりそうなので、今回は上半期のまとめを。

1月・2月のできごと

■会社説明会でUDトークの利用を始めました
UDトークは、話した音声を字幕表示してくれるツールです。
・UDトークURL 
  https://udtalk.jp/ 
聴覚に障害がある方からの問い合わせがきっかけで利用を始めたのですが、それまで採用チームでは字幕表示ツールを使ったことがなく、社内のアクセシビリティチームとたよそくが連携して対応を検討しました。
実際に利用してみて、これは聴覚に障害がある方のためだけではなく会話を聞き逃してしまった人にとっても助かるツールだと実感。
今後は字幕表示ツールの利用を当たり前にしていきたいです。

■オフィスの触地図を作ってみました
触地図とは、視覚に障害がある方が触覚で空間認識を行うための地図です。
これまで弊社のオフィス案内は視覚的に作られていましたが、実はいろいろな家具や動物、植物などが置かれていて視覚に障害がある方にとっては、どこに何があるかが分からないと危険な状態になることもあり得るのです…
そのため、オフィス内の情報を網羅的に把握できるように、初めて触地図を作ってみました。
(実際はまだ実用段階には至っていません…継続して取り組んでいます!)

■同性婚・事実婚の場合も各種人事制度が利用可能になりました
弊社の就業規則や慶弔見舞金細則など、さまざまなルールにおいて配偶者や結婚の文言に「同性婚・事実婚を含む」と追記しました。
今やパートナーの選択や結婚の在り方も人それぞれですよね。
同性婚・事実婚だからルールが適用されない、ということではなく、いろんな選択があるということを前提とした制度設計にしていきたいです。

■「みんなに伝わる発表資料の作り方」の勉強会が開催されました
こちらはアクセシビリティチームに所属している社員の方を中心に、企画・実行していただきました。
障害をお持ちの方だけでなく高齢の方も含めて「すべて」の人に伝わる発表資料の作り方のポイントを解説いただき、私自身もかなり勉強になりました…
(個人的には、オンボーディング時にサイボウズの新メンバーにこの勉強会動画や資料を見ていただきたいなと思っております)

3月・4月のできごと

■グローバルコミュニケーションチームが発足しました
近年、サイボウズは海外にもいくつか拠点をもつようになり、より国内外の拠点間の連携を高めグローバル展開を進めるべく、グローバルコミュニケーションチーム(通称GCチーム)が発足しました!
資料作成やミーティングの翻通訳の依頼窓口ができたり、全社ミーティングの動画に字幕をつけて各拠点メンバーが内容を理解できるようにしたりと、拠点間の言語の壁や情報の壁を越えてコミュニケーションがとれる土台を築いていただきました。
今後の活動にも期待です…!
**
■「サイボウズの全盲社員はどうやって働いている?」の勉強会が開催されました **
2020年4月から新卒でサイボウズに入社している杉崎さんが、入社してからどのようなツールを使って仕事をしているのか、仕事をするうえで苦労することは何かについて話してくれました。
視覚に障害がある方の症状は人それぞれですし、全盲の方が全員同じ対応を望んでいるとは限りません。
杉崎さんがどんなことを思っているのか、それをふまえて他のメンバーにはどんなことができるのかを
コミュニケーションをとりながら一緒に考えて改善していくことが大事だと、この勉強会を通じて改めて感じました。
ちなみに、杉崎さんを始めサイボウズのアクセシビリティチームではnoteにて記事を公開しています。
・「全盲の新入社員はサイボウズに出社できるのか?」記事URL
 https://note.com/sukoyakarizumu/n/n72992bc94a5d
・「とある全盲の新入社員の働き方 ~ツール編~」記事URL
 https://note.com/blindsoup2p1/n/na8edd5634db0

5月・6月のできごと

■人事本部向けにLGBT研修が開催されました
全社に関わる施策を実行することが多い人事本部向けに、外部講師をお招きしてLGBT研修を初めて実施しました。
ちなみに、外部講師は株式会社アウト・ジャパンの屋成さんです!
LGBTの基本知識から職場での相談事例についてお話しいただき、当日は約90名の社員にご参加いただきました。
・株式会社アウト・ジャパン 研修実施記事URL
 https://www.outjapan.co.jp/results/2020/228.html

**■「そういえば聞いたことないLGBTの話 第2弾(トランスジェンダーについて)」が開催されました **
こちらは社内の部活動 ”Cybozu Diversity Lab” のメンバー中心に企画・実行していただきました。
当事者の方にインタビューし、自身の心境の変化や
周囲とのかかわり方について深くお話を伺うことができました。
一言でトランスジェンダーと言っても、いろいろな考え方をお持ちの方がいらっしゃると思います。
しかし、前提知識としてどんなシーンでどんな困りことが起こりうるのか、ということを知っておくことがまずは大切だなと実感しました。

最後に

2020年上半期だけでも、いろんな取り組みをしてきたなーとしみじみ…
もちろん、まだまだやっていきたいこと、やるべきことはあるのですが、こうしてD&Iのいろんな観点を切り出して、いろんなチームと協力して
「多様な個性の重視」に関われたことに感謝です。
いろいろな個性があるということを知ること、
特有の困りごとがあることを知ること、そして欲を言うと「個人を知る」ことにもっとフォーカスしていきたいなと感じました。
一見似たような困りごとでも、人によって求めていることは異なるケースがあるかもしれません。

さらに、こうしてD&Iのことを考えていると、他者だけでなく「自分自身を知ること」にも繋がっているなあと感じるんです。
多様な個性の中にも自分がいるということ、
自分が自分らしく生き生きと働くためにはどんなことができるかな、ということもじっくり考えながら活動していきたいです。
下半期編もお楽しみに~!

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