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行動で示すこと。示せなかったこと。


昨日、富山の号外が出た
「大和、高岡店を8月に閉店」というニュースふるさと富山の仲間のFacebookが、ざわついていた。

富山にゆかりがない人は「え、それどこなん?」って思うかもしれない。

そんなあなたに、東京に例えていうならば。「高岡  大和」は、高岡という街にとっての、新宿の伊勢丹であり、銀座の三越。

そこ住む家族にとって賑わいの中心になる場所だった。


すごいインパクトあるでしょ?

だから多くの人の悲痛な声がSNSで上がっているのだ。

なぜ閉店したのか?

地方での百貨店の閉店というニュースは少ないものでもない。翌日の新聞を読むと以下のようにまとめられていた。

・北陸新幹線からの接続が悪く集客が難しかった・2009年に高岡市にイオンモールが誕生/お客が流れた・2015年には三井アウトレットパークが誕生/ 競争環境が激化・人口減少にともなう買い物客の減少

うーん。なるほど、と言ってしまう内容。


でも、これを私は、「人口減少してるしね。」という理由だけで片付けるのは少々乱暴だとも思う。

実際に、人口減少していても、どんなに小さな町でも街の人に愛されて、消費が伸びている、そんなお店は存在していたりする。

私たち地元民は何をしてきたのか?

地域経済の大きな話は、専門家に任せるとして、私は地元民だった自分と、高岡の商店街との関わり方を振り返ってみた。


そして、故郷にお世話になりながらも「地元民として全く行動で示していない」自分に気づいた。

当時高校生だった私は、街に高岡イオンができてからは、便利だし、広いしということで高岡の商店街には足を運んでいなかった。

30代の今は買い物のほとんどがネットショッピング。高岡イオンにさえ行かないし、富山の物産をたまに買いたいなと思うけど、「amazon」や「楽天」で検索して上がってこないと購入を諦めたことも何度かある。

更に聞く話によると、高岡市の政治家や、商工会の人たちは、「高岡商店街を元気にしよう」と言いながらも、家族での買い物の際には、便利な高岡イオンに足を運んでいたと聞く。


うーーーーーん。

うーーーーーーん。

これが私だけでなく、街全体の人に起こりうるんだったら。業績悪化となるのは必然的だったのかもしれない。

わたしたちは、自身で得た収入を、地域内の商店や、生産者に回さず、地域外に支払い続けていたのだから。


人口も消費も増えている地域は何が違うのか?

人口が伸び始めている地域に伺っていて、その土地の消費行動を見ていると、すべての地域で「地産地消」の意識が根付いていると思った。
例えばカナダのバンクーバー。街の街頭には『Love local eat local(ローカルを愛し、ローカルの物を食べよう)』のフラッグが並んでいる。

それは、米国ポートランド、スペインのサン・セバスティアンでも同じだった。美味しいからと言う理由だけでなく、多くの人が「地元/隣人を応援するために、地域の物を購入する」という行動をしていたのである。

行動で示せなかったこと

昨晩のショッキングなニュースを受けて、『私たちが何ができたのか?』について考えてみた。行政のせいだとか。少子高齢化のせいだとか結論を急ぐ前に、自身を振り返るとできたことはまだまだあった。

元気な街を願うのであれば行動で示すこと 。
高校時代にお世話になった、高岡大和への感謝を込めて。

今後一人の市民/関係人口として、どうしたらいいかを即興で綴ってみました。

では、今日も行ってきます。

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