サレ妻対策には”男性同士の純愛”?

今更だと思うけど、Twitterをようやく使えるようになってきた。そんな私が最近気になる言葉が「サレ妻」。どうしてこのワードにたどり着いたかは、さておき。

「サレ妻」は夫に不貞行為(不倫)をされた妻のことで、Twitterでは不倫発覚後の苦しい胸の内や夫への憎しみこもったつぶやきをして共感し合ったりしている。
「そんな夫、すぐに捨てようよ」と言ってしまいたかったが、生計を担っているのが夫だとか子供のことを考えて、そう簡単に離婚はできないのが現状のようだ。

私は「パートナーシップを探求したいんだー!」という野望を抱いているが、こういうケースへの介入は難しいだろうなと感じていた中でたまたま見ることができたこちら。
http://www4.nhk.or.jp/historia/

​4/25のタイトルは
『生きた、愛した、ありのまま 日本人 さまざまな心と体の物語』
で、「男性同士の恋愛の歴史」がテーマ。
ボーイズラブのコミックには見向きもしないけど、恋愛、というか性愛の歴史みたいな概要の冒頭を見ただけで私は釘付け!

今でこそLGBTとかSOGI(私は初耳だった)という言葉があるけれど、同性同士の性愛は太古の昔からあった。国内でも奈良時代の万葉集で男性が同性の愛しい人に謳った和歌があったり、色々な記録も残っているのだそう。政治利用とか国が滅びることにつながったケースもあったようだし、欲望を満たすためのセクハラ・パワハラに通じる面もあったんでしょうね。

そんな歴史の中でも江戸前期の作家・井原西鶴の物語集『男色大艦』は、色恋沙汰というよりもっと一途な男性同士の愛が描かれているという。
数年前にコミカライズもされてた!

番組ではいくつか物語の内容も紹介されて、私が一番心が動いた話があるんだけど、物語集の中でも問題作らしくてちょっとしたグロありますので、苦手な方は読み進めないほうがいいよと念のため断っておく。

ミノリ解釈の簡易バージョンでご紹介してみます。
江戸時代、とある絶世の美少年はその美貌で大名に愛されたことで、豪華な暮らしを手に入れます。しかし、恵まれた環境に置かれながらも満たされない日々を送っていたところに、ステキな若い侍と出逢って愛し合う喜びを知りました。
ところがー!
大名にそれがバレて「白状しろ!」と迫られます。美少年は「大切なあの人のことを白状するものですか!」と相手を守ろうとして、大名に片腕を切り落とされてしまいます。さらに美少年、残った腕を見せつけて「この手で愛しいあの人をさすって差し上げたのですよ」とさらに主君を挑発してしまうものだから、もう片方も切り落とされて死んでいく、というお話。。。

そこまでして、自分の思いと愛する相手のことを守り抜いたという、純愛ストーリーなのでした。
ここまで紹介して大丈夫だったでしょうか。

それでこの物語集を書いた西鶴について、研究者はこう分析していた。

男同士の恋愛は、生殖に関わらない。家の問題、政治経済の問題とかで動くものではなく、純粋に人を愛することを追求する、人間として純粋にあるべき姿がそこにあると見ていた。

この物語集の紹介で、なんか私はちょっと泣きそうになった。男女間だと子孫繁栄という男性のプログラミングみたいなものが作用して生殖的要素が強く感じるけど、それが関与しない男同士の純愛はとても美しい気がする!!!
私、単純に「純愛」というものが好きなようです。と言っても、私自身は「女」という性自認で、「男」が好きだという性的指向のSOGIです。
(使い方、合ってるのか。。。)

それで最初の話に戻るのだけど、不倫をしたい男性は、男性同士で求め合えば、傷つく「サレ妻」が減るんじゃないだろうかというのが私の仮説。

夫の浮気相手が男だって知ったら、それならOKって言えそうではないだろうか。

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